中山競馬の土曜メインは牝馬限定のハンデG3「ターコイズS」です。如何にも荒れそうな条件で、実際100万馬券以上が過去10年で2度も出ている（オープン時代含む）波乱傾向の強い一戦です。ここは穴馬から狙いたいところではありますが、今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。

スマイルカナ（牝3、高橋祥泰厩舎）

今年初戦のフェアリーSを逃げ切り、重賞初制覇を果たした3歳牝馬のスマイルカナ。オークスでは16着に大敗しましたが、桜花賞では重馬場を速いペースで逃げて3着に粘りました。秋はオータムハンデで2着と重賞マイル戦線で活躍している快速牝馬です。とくに中山マイルは3戦して2勝、2着1回と相性は良く、しぶとさを生かせる展開になればここでも勝ち負けでしょう。

マルターズディオサ（牝3、手塚貴久厩舎）

今年初戦のチューリップ賞を制し重賞初制覇を果たしたマルターズディオサ。桜花賞・8着、オークス・10着、前走の秋華賞は7着と牝馬三冠では結果を残せませんでしたが、前走の秋華賞は先行勢が大崩れする中、逃げて唯一一桁着順に粘れたのは評価したい点です。牝馬三冠以外は連対率100％で、紫苑Sを勝利するなどトライアル戦で活躍しており、前走からメンバーレベルが落ちるここなら上位必至でしょう。

トロワゼトワル（牝5、安田隆行厩舎）

2走前のオータムハンデを制し、同レース連覇を果たしたトロワゼトワル。中山マイル重賞2勝からもこの条件は得意そうに思えますが、昨年のターコイズSでは最下位の16着に大敗しており、極端な成績です。大敗の理由は定かではなく、陣営からは「暖かい時期に走るタイプかもしれない」というコメントも出ています。得意条件なだけに期待したくなる1頭ですが、陣営の言う通りなら慎重になる必要がありそうです。状態面は十分注意しておきたいところです。