香港の名マイラー・ビューティージェネレーションが引退、豪州で余生過ごす

13日に香港のシャティン競馬場で行われた香港マイルで5着に敗れたビューティージェネレーション(セ8、D.ヘイズ厩舎)が現役を引退することが明らかになった。13日、同馬を管理するD.ヘイズ調教師がオーナーと相談して決定したことを明かした。今後は、豪州の功労馬繋養施設・リヴィングレジェンズファームにて余生を過ごすという。

G1・8勝を挙げた香港の名マイラーとして知られるビューティージェネレーションだが、もともとは2016年に豪州のA.カミングス厩舎からデビューしたニュージーランド産馬。同年の豪州G1・ローズヒルギニーで2着、ザBMWで4着など豪州G1戦線で活躍し、春には香港のJ.ムーア厩舎に移籍した。翌年2017年の香港マイルを勝利しG1初制覇を達成すると、2017~18シーズンはG1を3勝し年度代表馬に選出。2018~19シーズンは前年に続いて香港マイル、クイーンズシルヴァーJC連覇を含む8戦無敗の成績を残し、2年連続の年度代表馬に選出された。今年4月に、香港ジョッキークラブの定年制度によりムーア調教師が定年退職となり、香港で再開業したヘイズ厩舎へ転厩。先週13日に行われた香港マイル(5着)がラストランとなった。

2018年の香港マイルでは日本馬ヴィブロス(2着)を降し、連覇を狙った2019年はアドマイヤマーズ(1着)やノームコア(4着)と激戦を繰り広げて3着に好走するなど日本馬との激戦も多く、国内でも知名度の高いマイラーとして人気を集めた。

ビューティージェネレーションは父Road to Rock、母Stylish Bel、その父Bel Espritという血統。通算成績は41戦20勝。香港所属馬で史上最多賞金(1億623万3750香港ドル)を獲得した。

キャリア41戦中27レースで手綱を握った主戦騎手のZ.パートン騎手のコメントは以下の通り。

「ほろ苦い日、悲しい終わりです。彼は私の騎手人生において最高の馬でした。間違いなく寂しくなります。今日のマイルも勇敢に走ってくれました。彼が世界のどこへ行っても、彼がいる牧場へ行って尋ねたいと思います。」