2020年のJRAラストを飾る重賞「有馬記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。

クロノジェネシス（牝4、斉藤崇史厩舎）

12/23（水）栗東・CW（良）6F83.8－5F66.8ー4F51.7－3F38.1－1F12.2（馬なり）

北村友一騎手を背に栗東CWを2頭併せ。僚馬リュヌルージュを約10馬身追いかける形でスタートし、向正面でしっかり折り合いを付けながら自分のリズムで進めた。3コーナー過ぎから徐々に差を詰め、4コーナーで内から並びかけると、直線は騎手も手綱を動かさず馬なりのまま脚を伸ばして併入した。1週前は北村騎手を背にCWコースを2頭で併せて6F83.3－1F12.3をマーク。先週・最終と脚をためながら走れている体勢で、一気に交わすよりもジワジワと並びかけていくこの馬らしい走りが出来ている印象。余裕がありながら時計も速く、仕上がりに問題はない。

ラヴズオンリーユー（牝4、矢作芳人厩舎）

12/23（水）栗東・CW（良）6F84.6－5F68.1ー4F52.6－3F37.5－1F12.1（強め）

栗東CWを単走。序盤はゆったりと進め、残り5Fあたりから徐々にスピードを上げていき、4コーナーは外ラチ沿いをまわって直線は鞭も入って強めに追われると、ラスト1Fは12.1と鋭く伸びてフィニッシュ。ここ3週でCWコースの6F追いを3本消化しており中間は順調で、最終追いでもしっかり負荷をかけているのは状態が良い証。気持ちも乗っており、十分に余力残しながらも、切れ味があり躍動感あふれる走りを披露した。

ユーキャンスマイル（牡5、友道康夫厩舎）

12/23（水）栗東・坂路（良）4F54.4ー3F39.2－2F25.2－1F12.5（馬なり）

栗東坂路を2頭併せ。僚馬アドマイヤミモザを先行させ、相手とはやや離れた馬場の内目を勢いよく駆け上がり、あっさり交わして2馬身先着した。しまい重点の追い切りだったが、前向きさと活気を見せてラスト1Fは12.5と鋭く伸びた。1週前はCWコースを2頭併せで追い切り6F82.8－1F11.7の好時計をマークし、半馬身先着した。間隔は詰まっているが、叩き3戦目で上昇ムードがうかがえる。