春は高松宮記念に行くまでに取りこぼしの多かったビックアーサーだが、本番の高松宮記念では見事に巻き返し、悲願のG1勝利を達成した。その後、放牧を挟んで向かったセントウルSでは、自らラップを刻み他馬を圧倒する逃げ切り勝ち。この1週間トレセンでは、ビックアーサーの充実ぶりに目を見張る関係者が多い。あるトラックマンは非の打ち所がないとまで言い切っている。その他のトラックマンもこぞって大幅プラス評価。
ここにきて動きは更に良くなり、敵なしとも言われている。中山の坂も全く問題ないだろう。スプリンターズステークスではスプリントGⅠ春秋制覇がかかる。
但し、他の陣営もただ黙ってみている訳にはいかない。ビックアーサーに一泡吹かせるため虎視眈々と狙っている。スプリンターズSではマークが一段と厳しくなるなか、ビックアーサーはまとめて料理する事が出来るか?前評判は非常に高いが、レースになってみないとわからない。大相撲9月場所ではカド番大関豪栄道がまさかの全勝優勝を飾ったように、思わぬダークホースが大物食いをする可能性もある。