現役時代14戦14勝無敗でGⅠを10勝し、レーティング140を獲得した世界最強馬怪物フランケルだが、今年デビューした産駒が好調な滑り出しのようである。欧州で好調なことは当然というか一安心というところだが、日本でも数少ない産駒が好調な走りを見せている。
かつて種牡馬の墓場と言われた日本だが、サンデーサイレンス系などのサイアーラインが伸び、今は昔で言う○父が種牡馬リーディングを独占している状況で、○父という表記もなくなり日本で走っていない種牡馬のほうがリスクがあるという状況にある。
いわゆる昔で言う○外では、近年の欧州クラシックディスタンス最強クラスの1頭シーザスターズ産駒なんかでも全くダメだし、輸入種牡馬もチチカステナンゴを筆頭に軒並みイマイチだが、現状を踏まえればゲームではないのだから馬場が違う日本で欧州での成績のまま大活躍するほうが驚きで、ある意味予想通りの妥当な結果と言えるし、○父が強い今のほうが健全な状態にあるようにも思う。
さすがの世界最強馬フランケルの産駒と言えど日本の馬場では例に漏れずという結果になるのではないかと懐疑的に見ていたが、種牡馬としても格の違いを見せつけられた格好なのかもしれない。
こうなるとウオッカの4頭目の産駒にも俄然注目が集まる。海外で繁殖生活を送るのはまあいいとして、その産駒を日本で走らせるという時点で今のウオッカ産駒の状況は想像出来たし、フランケルの産駒でも同じだろうと思っていたが、無事にいけば来年デビューとなる産駒が楽しみになってきた。