中央競馬は全てのレースが終了し、地方競馬の年末の祭典である東京大賞典も終了。重賞は年明けの金杯レースを待つのみとなりました。「金杯で乾杯」するためにも、ここはキッチリ的中させて気持ちよく2021年の競馬をスタートさせたいところです。
ということで、今回は西の金杯レースである「京都金杯」の出走予定馬の中で、上位人気が予想される有力馬3頭を考察してみたいと思います。なお、2021年の京都金杯は京都競馬場の整備工事の影響で中京での開催となります。※馬齢は年明け後の年齢となります。
シュリ(牡5、池江泰寿厩舎)
3勝クラスを2戦で勝ち上がり、前走のリゲルSを制したシュリ。重賞馬のサトノフェイバーを降しており、決して弱くはないメンバーを相手に勝利した点は高く評価したいところです。内容も好位差しの横綱相撲で、全く危なげない勝ちっぷりを披露しました。派手さはありませんが堅実な走りで、まだ底を見せていない点も魅力です。現在の上昇度と充実度を考えれば重賞初挑戦とは言え、好勝負は十分可能でしょう。
ケイアイノーテック(牡6、平田修厩舎)
2018年のNHKマイルCの覇者・ケイアイノーテック。この勝利以降、白星を挙げることが出来ていませんが、秋初戦の富士Sでは大外から追い込んで3着に好走しており、安田記念では5着、2走前の富士Sでも3着に善戦するなど、重賞でも勝ち負けできる地力はある馬です。前走のマイルCSは13着に大敗しましたが、前が止まらない流れだったこともありますが、馬体が過去最大に重たい480キロということで仕上がりが万全な状態ではなかった可能性もあります。まだまだ衰えは見せておらず、叩かれて状態面も良くなっていれば侮れない1頭です。
タイセイビジョン(牡4、西村真幸厩舎)
2歳時に京王杯2歳Sを制し、朝日杯FSで2着に好走。その後もアーリントンCを勝利するなど重賞2勝の実績を誇るタイセイビジョン。前走のマイルCSではグランアレグリアをはじめ、強豪の壁に跳ね返されて14着に惨敗しましたが、NHKマイルCでは4着、富士Sでも5着に善戦するなどマイル重賞路線で活躍しています。今回中京コースは初となりますが、東京の京王杯2歳Sを制すなど左回りで実績を残しており、十分に対応できそうな気配はあります。