2020年の中央競馬の全日程が27日に終了した。年内ラストG1を飾った有馬記念の売り上げは464億2589万4400円となり、前年比99.0%となった。
またJRAは27日、2020年の中央競馬の総売り上げが、2兆9834億5587万2000円で前年比103.5%となったことを発表した。
先月20日の時点では、JRAは経営委員会で、2021年度の収支予算総額(一般勘定)案を20年度比2.1%減の約2兆9677億円としており、新型コロナウイルス感染症の収束のめどが立っていないことから馬券売り上げの見通しは楽観できないとしていたが、蓋を開けてみれば9年連続での売り上げ増となった。
約7カ月半の無観客開催を強いられ、場外馬券売り場も一時営業を休止という厳しい状況の中でも、無敗の3冠を達成したコントレイル、デアリングタクトの活躍や、ジャパンカップではこの2頭と芝のG1最多勝馬アーモンドアイによる世代を超えた三冠馬直接対決が盛り上がりを見せた。また、入場者数は前年比94.1%と昨年を下回った一方で、電話・インターネット投票会員数が昨年同時期に比べ約50万人増えた。