【加付式“連番の法則”】有馬記念など先週の回顧・検証、及び2020年データまとめ

一年の締めくくり、恒例のオーラスGⅠ「第65回 有馬記念」では、まさに今年を象徴した牝馬そして1番人気を兼ねたクロノジェネシスが、北村友一騎手に導かれ史上11頭目となる夏冬グランプリ制覇を成し遂げた。また牝馬としては史上2頭目、昨年のリスグラシューに続いて2年連続での達成にもなった。そして2着サラキア(11番人気)、3着フィエールマン(2番人気)での決着は、2週連続連番の法則 同枠・一組連番となった。

2020年最終週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

12月26日
-中山阪神合計出現率(%)
ALL連番30312.5
一組連番62833.3
同番0228.3
合計94--
出現率(%)75.033.3--
12月27日
-中山阪神合計出現率(%)
ALL連番0228.3
一組連番45937.5
同番21312.5
合計68--
出現率(%)50.066.7--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

最終週は2場開催の計48レースで、「一組連番」の出現数がやや少な目の計17レース。「ALL連番」「同番」がともに計5レースという平均的出現回数となった。全体的には「33.3%~75.0%」と最終週、連番の法則としては低めの出現率に終わった。特に土曜阪神は「33.3%」と今年一年を通しても2~3回しかなかった最低タイの出現率。高額配当は出ていたものの、出現率が最終週は物足りなかった。

平均よりは少な目の「一組連番」となったが、先週はすべて1~5番人気との「一組連番」決着。土曜は、阪神では2回しか出現しなかったが、その2回ともコラム推奨の3番人気と5番人気からの「一組連番」で、配当は3連複・3連単すべて万馬券。3番人気との3Rでは70万の高額配当にもなった。中山でも6回中5回で万馬券を記録。日曜になると中山・阪神でそれぞれ4回、5回の出現で、この日も万馬券に届かなかったのはそれぞれ1回ずつのみ。中山では10万超高額が半数の2回、そして同枠・一組連番が前記「有馬記念」を含めて4回中3回を占めた。阪神では前日の極少回数から戻り高額配当、同枠・一組連番とも2回ずつとなった。土日通して見れば出現回数、同枠率ともに日曜に偏った最終週で、有馬記念で「フィエールマンとの同枠」をはじめ、日曜にチャレンジした方に幸運舞い込んだ最終週であったか。

5週連続多発を含め、7週続いて平均を上回った「同番」だが、最終週は平均に戻った。土曜阪神メインのGⅡ「阪神カップ」では推奨該当の4番人気ダノンファンタジーとの「同番」で約6万配当。土曜中山のみ「出現無し」に終わったが、土曜阪神、日曜中山でそれぞれ2回、日曜阪神では1回であったが1番人気との同枠人気薄絡みで50万の高額配当となった。そして前々週傾向として記した「2レース連続『同番』決着」が日曜中山で出現。年間通しての平均的1日1~2回の出現回数ではあったが、気づいた傾向は今後も記してゆくので1回の配当の高さと併せて、是非来年もチャレンジしてほしい。

今年のコラム開始以来、常に最もお勧めしてきた「ALL連番」、前週に続いて最終週も出現に偏りがみられた。最も良かったのは、土曜中山か。1日で3回出現し、1番人気との同枠絡みALL連番で30万配当と推奨該当の3番人気からの「ALL連番」で32万配当と高額2回。そして配当は0.5万と低めとなったがメインのGⅠ「ホープフルステークス」でも1番人気ダノンザキッド勝利からの「ALL連番」決着となった。「同番」のような傾向までは掴めなかったが、かなりの少額投資かつ高額配当が「最大の売り」なので、こちらも是非続けてチャレンジしていただきたい。

前週、久しぶりに弾けた「万馬券の宝庫」最終Rだが、先週は全4回中「法則決着は1回」のみであった。ただその1回は「ALL連番」項で記した「3番人気からで32万配当」であったので、土曜中山最終「ALL連番」で射止めた方は文字通り一発回収となったはず。回数的なチャンスも多い最終Rは、来年も是非「法則外」で狙い続けることを強くお勧めする。

最後に2020年、一年のまとめデータをご紹介しておこう。全データを載せるのは膨大になるので、読者の皆さんのお役に立てそうなデータを掻い摘んで紹介しておくので、来年以降「重賞(メイン)のみチャレンジ」などに役立ててもらいたい。

年間・出現データ
-ALL連番 一組連番 同番
1日平均0.9~1.1回 5.2~5.6回 1.1~1.5回
重賞 14回 46回 14回
11.1% 36.5% 11.1%

※ 障害除く重賞全126回

年間・組別配当
-ALL連番 同番 一組連番(重賞のみ)
3連複3連単3連複3連単3連複3連単
平均配当(円)29,918 177,831 33,577 194,945 24,750 201,700
最高配当(円)824,600 5,294,840 636,590 5,885,570 382,480 3,302,390
年間・重賞配当
-3連複 3連単
法則全体平均 37,797 235,468
ALL連番平均 90,519 409,589
同番平均 25,259 168,252
通年・最終Rデータ
-出現回数 出現率
全万馬券 202 84.2%
10万~99万 70 29.2%
100万以上 10 4.2%
連番の法則 127 62.9%

※ 最終レース合計240回中

最終R・10万超 高額配当と法則率データ
-出現回数 出現率
最終R全体10万以上80 33.3%
100万以上10 4.2%
法則出現10万以上全て 54 67.5%
100万以上 7 70.0%

一年の最後に、地球上が新型コロナ・パンデミックに見舞われた2020年、世界の競馬界においても「中止」や「中断、延期」といった措置が取られスケジュールの変更を余儀なくされた中、JRA・日本中央競馬会においては「全スケジュールを予定通り開催」した。一年の最後を飾る有馬記念日までを無事終えて、まず関係者の皆様には御礼を申し上げたいと思う。感染拡大防止への配慮・対策を施しての開催、そして医療関係をはじめコロナ禍で大変な思いをされた方々への献金など、競馬関係者の不断の努力によって成し遂げられた。従来からの競馬ファンはもちろん、在宅で楽しめる数少ないライブスポーツ・エンターテイメントとして新たに競馬を見始めた方が一体となって盛り上げたことは言うまでもない。そんな一年に無敗の3冠馬・牡牝で誕生芝GⅠ勝利数更新に獲得賞金額更新、さらには3冠馬3頭対決など二度と目にできるかどうかという史上初の壮大な記録、出来事が例年以上に盛り上がりをみせた競馬界となったからこそ新たなファンも増えた、と言えたのではないだろうか。「ネット投票システム」が完備された時代の賜物であることは勿論だが、JRAの年間売上は今年も前年を上回り、これで9年連続の売上増とのこと。再びの感染拡大が懸念される年越しとなりそうだが、一日も早い収束を願うとともに来年も是非開催を続けられることを願ってやまない。