2012年の3冠レースはディープインパクト産駒のジェンティルドンナがすべてを制しました。この名牝はジャパンカップ連覇などGⅠ7勝し、今年JRA顕彰馬に選出されたのは記憶に新しいです。
今年のJRA顕彰馬に選出されたジェンティルドンナと言えば、どんなことが思い浮かぶでしょうか?牝馬三冠?ジャパンカップ連覇などを含むGⅠ7勝の日本タイ記録?その功績は多大なものです。
そして、ジェンティルドンナを語る上でやはり欠かせないのは三冠全てで2着になったヴィルシーナの存在ではないでしょうか?後にヴィクトリアマイル2連覇など輝かしい成績を残したライバルがいたからこそジェンティルドンナの功績がより一層偉大なものとして映えます。
そして、今回の秋華賞に出走するヴィブロスこそ、ヴィルシーナの全妹になります。
ノーザンファームで産まれたヴィブロスはノーザンファーム早来で育成が行われました。育成を担当した日下さんは、春の段階でこの馬への期待を口にしていました。
昨年10月24日の新馬戦では1番人気に押されるものの2着に終わってしまいましたが、次のレースでは2着に1.5馬身の差をつけ、見事先頭でゴール板を駆け抜けました。
その後GⅢチューリップ賞、フラワーカップでは大敗を喫し、順風満帆とは言い難い戦績で春は終わりましたが、次の500万条件のレースで8カ月ぶりの勝利を飾りました。
続いて今年から重賞に昇格した紫苑ステークスで2着に入り、念願の秋華賞出走権を手に入れました。
紫苑Sは歴史的に見れば本番に繋がりづらいトライアルですが、2014年に2着に入ったショウナンパンドラが秋華賞を制しています。姉の無念を晴らしにいざヴィブロスが出陣だ!