中央競馬の幕開けを告げる名物重賞は「中山金杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
ディープボンド(牡4、大久保龍厩舎)
12/31(木)栗東・CW(不良)6F82.1-5F65.7-4F51.6-3F38.1-1F11.9(馬なり)
栗東CWで単走。最終追い切り3日にCWで運動程度に行われたが、実質的な最終追い切りは31日の栗東CWで、和田竜二騎手を背に終い重点に追われて6F82.1-1F11.9の好時計をマーク。その前週の23日にもCWで6F80.1と自己ベストに迫る時計をマークし、2週連続で速い全体時計を出してきた。12月は坂路とCWで速い時計を連発しており、攻めた内容の追い切りを消化。約2ヶ月ぶりでも力は出せる状態にありそうだ。
バイオスパーク(牡6、浜田多実厩舎)
12/24(木)栗東・CW(良)6F82.6-5F67.8-4F53.3-3F39.0-1F12.2(強め)
栗東CWで2頭併せ、併入。年明け3日にも追われているが、調整程度の内容だった。30日はCWで6F81秒台、1F14秒台をマークし、併せ馬は先着。実質的な最終追い切りは24日で、直線は併せ馬の内から強めに追われて併入した。前走の福島記念の最終追い切りも時計を出さない緩めの内容だったがしっかり勝利しており、直前には速い時計が必要ないタイプ。24日に負荷がかけられており、この馬の好走時の調教パターンと言える。
アールスター(牡6、杉山晴紀厩舎)
12/31(木)栗東・坂路(不良)4F53.9-3F39.0-2F24.9-1F12.5(馬なり)
長岡禎仁騎手を背に栗東坂路を単走。不良馬場を物ともせず、馬場の外ラチ沿いを力強いフットワークで駆け上った。終い重点に追われてラストは1F12.5とこの馬場にしては速い時計をマーク。23日にもCWで一杯に追われて6F81.7-1F12.2の好時計をマークし、併せ馬と併入。23日に負荷をかけられ、30日は楽な手応えで切れて素軽さを見せた。ここまで順調、力は出せる。