2021年の中央競馬の開幕とともに行われる名物ハンデ戦「京都金杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
シュリ(牡5、池江泰寿厩舎)
12/31(木)栗東・坂路(不良)4F51.4-3F37.9-2F24.6-1F11.9(一杯)
栗東坂路を単走。序盤から出され、終いもしっかり追われてラスト1Fは11.9の好時計をマーク。雪が降る不良馬場で全体が51秒台、終いもしっかり加速してこの時計なら文句なし。約3ヶ月ぶりの前走を快勝したことで上昇度も高い。27日にも坂路で軽く追われており、31日には坂路で一杯、年明けは2日と3日に坂路でキャンターと、調整過程は極めて順調。仕上がりに問題はない。
サトノアーサー(牡7、池江泰寿厩舎)
12/31(木)栗東・坂路(不良)4F53.9-3F38.8-2F25.1-1F12.4(馬なり)
栗東坂路で単走。年明け4日には栗東トレセンの角馬場で体をほぐす程度の軽めの運動を行い、実質的な最終追い切りは速い時計を出した31日。12月は良い時計を連発しており、時間をかけてじっくり乗り込まれてきている。中間は53秒を切る時計が2本と順調そのもの。約2ヶ月半ぶりの前走は9着に敗れたが、ここは前進が見込めそうだ。
ピースワンパラディ(牡5、大竹正博厩舎)
1/3(土)美浦・坂路(良)4F56.1-3F40.4-2F25.6-1F11.8(強め)
美浦坂路を単走。全体時計は目立っていないが、ゆったり入って2Fから追われる終い重点の内容で、ラスト1Fはしっかり伸びて11.8の速い時計をマーク。ゴール後も余力はまだまだありそうで、上々の切れ味を披露した。24日にも南Wで6F83秒台と時計を出しており、30日もWコースで時計を出している。中間は負荷をかけられ、最終は終いに鋭い動きと速い時計をマークとここまで順調。中7週の前走を使われた上積みも見込めそうだ。