【シンザン記念2021予想】新春の“3歳出世レース”!バスラットレオンやククナなど出走予定馬を考察

伝説の三冠馬シンザンを記念して創設されたレース「シンザン記念」が10日、中京競馬場で行われます。明け3歳馬のまだまだ人気と実力が伴っていない若駒たちのマイル戦ですが、過去の勝ち馬はこの後のクラシック戦線で大いに活躍しており、“出世レース”としても注目されている一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。

バスラットレオン(牡3、矢作芳人厩舎)

昨年7月に札幌の芝1800mでデビューしたキズナ産駒のバスラットレオン。重賞はまだ未勝利ですが、デビュー2戦目の札幌2歳Sは2歳女王となったソダシと0秒3差の3着、前走の朝日杯FSではスムーズな競馬で0秒5差の4着とG1でも通用する能力の高さを示しています。2走前の京都2歳Sでは6着と崩れましたが、休み明けのプラス20㎏と万全ではなかったのが敗因と考えられそうです。馬体重も絞れて状態も上がり、叩き2戦目でメンバーの格も落ちるここは上位争い必至でしょう。

ククナ(牝3、栗田徹厩舎)

8月に札幌の芝1500mでデビューしたキングカメハメハ産駒のククナ。デビュー戦は3着に敗れましたが、外枠から出遅れた影響も大きく、末脚はしっかり伸びて上がり最速をマークしました。未勝利戦を難なく快勝し、前走のアルテミスSは2着に好走。この2着も位置取りの差で負けたという印象で、やはり末脚はしっかりと伸びて上がり最速をマーク。ここまでデビュー3戦全てで上がり最速をマークしており、鋭い末脚が武器です。母のクルミナルは桜花賞2着などクラシックで活躍しており、血統面でも期待度の高い1頭。

レゾンドゥスリール(牡3、須貝尚介厩舎)

11月に阪神の芝1600mでデビューしたハーツクライ産駒のレゾンドゥスリール。キャリアはこの一戦のみですが、スローペースの決め手勝負を上がり33秒4の末脚で快勝する強い内容。スローでもしっかり折り合いを付け、直線は内にいた馬とやや離れながら馬場の三分どころから真っ直ぐ走って差し切っており、最後もしっかり反応する優等生の競馬で新馬戦としては高いレベルの競馬を見せました。阪神JFの勝ち馬ローブティサージュを母に持っているように、仕上がりは早そうな血統で早い時期から活躍できる下地があります。