名馬シンザンを記念する京都の名物レース「シンザン記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
バスラットレオン(牡3、矢作芳人厩舎)
1/6(水)栗東・坂路(良)4F52.5-3F37.9-2F24.2-1F12.0(強め)
坂井瑠星騎手を背に栗東坂路で2頭併せ。僚馬アスクスタイルマンを1馬身追走し、直線は坂井騎手に気合いを付けられるとラスト1F12.0秒の鋭い脚で相手を突き放して楽々と4馬身差で先着した。3Fあたりで相手の後ろから外へ出して並びかけ、しっかり抜け出して差し切る好内容。1週前は坂路で4F56.4と全体時計はそこまでだったが、最終はしっかり追われて時計を出してきた。朝日杯FSぶりと間隔が短い中で、最終で一本良い時計を余裕を残しながらも出してきたのは好感が持てる。力は出せる状態に仕上がっている。
ロードマックス(牡3、藤原英昭厩舎)
1/6(水)栗東・CW(良)5F65.3-4F51.0-3F37.5-1F12.2(馬なり)
岩田望来騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。僚馬サトノシリウスを3馬身追走して進め、前半はゆったりと折り合いに専念。直線は外から馬なりで伸びて相手に2馬身先着した。前半は前の馬の後ろでしっかり折り合って待つことが出来ており、直線も馬なりながらもラストは楽な手応えで1F12.2と好時計をマークする上々の内容。1週前は坂路で4F56.6と軽めで、最終も馬なりの動きの余力の残しと負荷は軽めだが、朝日杯FSから間隔がないのでこの内容なら十分。
カスティーリャ(牡3、橋口慎介厩舎)
1/6(水)栗東・坂路(良)4F54.4-3F38.3-2F24.7-1F12.3(馬なり)
松山弘平騎手を背に栗東坂路で単走。馬なりで進めて、ラストも騎手の手は動かぬまま馬なりのまま手応え良く伸びて1F12.3をマーク。全体時計は地味だが、ラストは手応えの良さを見せ、前進気勢ある伸びで速い時計を出してきた。1週前は坂路で一杯に追われて4F51.9-1F12.4の好時計をマークして負荷がかけられており、実質の本追いは1週前。最終は2Fのみ脚を伸ばす内容でも手応えの良さは見せており、臨戦態勢は整っている。12月半ばから乗り込みを開始し、中間にも坂路を取り入れじっくり乗られてきた。臨戦態勢は整っており、3ヶ月ぶりでも力は出せる仕上がりになっている印象。