中山マイルの3歳牝馬限定といかにも荒れそうな条件のフェアリーS。メンバーを見てみますと、「アルテミスS組」対「新馬・未勝利勝ち上がり組」といったような構図となっており、アルテミスS・3着のテンハッピーローズが実績上位ということで人気の中心となりそうです。

テンハッピーローズはデビュー2戦目のサフラン賞でサトノレイナスの2着、前走のアルテミスSではソダシの3着と、阪神JFのワンツーを相手に遜色ない競馬を見せています。

上位人気馬があっさりと飛ぶことが多々ある波乱傾向の強いレースではありますが、今年はテンハッピーローズが頭一つ抜けており、軸としての信頼度が高い同馬を中心視で間違いないと感じます。

問題は相手で、テンハッピーローズの人気を考えると広くは買えませんが、今回はそんな中でもおさえておきたい穴馬を1頭を紹介したいと思います。

その馬はタイニーロマンスです。新馬勝ちからの2戦目となるタイニーロマンスは初戦時516kgの超大型馬です。大外枠からじわりと先行し、3番手の好位から進め、終始スムーズな流れで直線へ向くと、徐々に加速していき2着馬とのたたき合いを制すスマートな競馬で快勝しました。

直線はまだまだ余裕がありそうでしたし、仕上がりもまだ緩いところがある中で見せたあの勝ちっぷりには大きな伸びしろを感じます。上積み必至の2戦目は前走以上のパフォーマンスが期待できそうです。

また、血統的には東京巧者のダイワキャグニーの半妹となりますが、中山の成績も良いノヴェリスト産駒ですし、先行できてパワーもある同馬にとって中山替わりはプラスとなる可能性も高そうです。

人気的には、アルテミスS組が上位に推され、同じく新馬・未勝利で高いパフォーマンスを見せたファインルージュやベッラノーヴァもある程度の人気を集めそうなことを考えると、中穴クラスの評価に落ち着きそうという予想です。高い素質がある伏兵ということで、絶対にタイニーロマンスはヒモとしておさえておきたいと思います。

ということで今年のフェアリーSは、本命軸馬テンハッピーローズ、穴馬にはタイニーロマンスを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。