春の天皇賞や宝塚記念に向けた古馬中長距離路線の開幕とも言える長距離古馬ハンデ重賞「日経新春杯」がいよいよ開催です。春の古馬中長距離戦線を占う重要なレースでもあり、芝2400mという長距離に加えてハンデ戦と予想を難しくさせる条件が揃っているレースでもあります。

アドマイヤビルゴ（牡4、友道康夫厩舎）

6億円ホースとして話題になったアドマイヤビルゴ。キャリアは5戦4勝、負けた一戦も重賞の京都新聞杯・4着と善戦。その後はムーンライトH、アンドロメダSを連勝し、近戦は好調ぶりを発揮しています。今回と同じ中京の2200mで行われたムーンライトHを勝っているので、中京替わりも問題は無いでしょう。4戦4勝と相性抜群の武豊騎手とのコンビで悲願の重賞初制覇を狙います。

ヴェロックス（牡5、中内田充厩舎）

前走の中日新聞杯で3着だったヴェロックス。それまで8着・9着と不振が続いていましたが、ハンデ戦で57キロを背負いながら3着善戦は立派で、復調気配を感じさせる好内容の競馬でした。3歳時は皐月賞・2着、ダービー・3着、菊花賞・3着とクラシックでも活躍しており、実力は世代トップクラスの身でありながら未だ重賞は未勝利です。ただ、2000m前後の距離適性が高く、持続力のある末脚を使う馬ということで、ロングスパートになりやすい中京の2200mは相性が良さそうです。休み明け2戦目で上積みも見込めるここは好勝負する可能性が高そうです。

サンレイポケット（牡6、高橋義忠厩舎）

昨年の新潟記念と毎日王冠で3着に好走したサンレイポケット。重賞は未だ未勝利ですが、秋初戦の新潟記念では32秒台の上がりでタイム差なしの3着。その前の不良馬場のジューンSも勝利していますが、タフな起伏と長い直線向きの欧州型の馬力と持続力があり、切れとパワーを兼ね備えた魅力の多い馬です。中京は2戦2勝と好成績で、舞台適性も高そうです。馬場不問で安定して上がり上位の末脚を繰り出してくれる同馬は崩れることが少なく、今回も上位争いは必至でしょう。