【加付式“連番の法則”】シンザン記念など先週の回顧・検証

6日、2020年度のJRA賞が発表され、注目の年度代表馬にはアーモンドアイが選出された。同馬の受賞は2年ぶり2度目。GⅠ3勝馬4頭に加えて、2勝とはいえ夏冬グランプリ制覇の1頭がおり、接戦が予想されたが票数的にはアーモンドアイが283票中236票の圧倒的支持を受けた選出となった。GⅠ勝利数の新記録を達成した天皇賞に加え、3歳3冠馬2頭を直接対決で下し、GⅠ9勝の記録更新に獲得賞金額でもJRA史を塗り替えたインパクトはやはり大きかった。1600m、2000m、2400mの王道路線いずれも完勝して見せ、3冠馬3頭対決ではコロナ禍の世間を大いに沸かせた稀代の名馬には、グランプリホースも唯一土を付けた馬も及ばなかった。グランアレグリアは直接勝利し同じ3勝を挙げたものの、戦前から囁かれたアーモンドアイの「2戦目の間隔」といった懸念材料に加えて、やはり「短距離路線」の評価で一歩下げられたように思う。グランアレグリアには「最優秀短距離馬」の称号が贈られ、その勝ちっぷりは他の2戦でも見事であった。個人的には「マイルを短距離で括る」ことには今でもやや疑問を抱くが・・・。3冠馬2頭にはそれぞれ「最優秀3歳」、グランプリホースには「特別賞」が与えられた。

さて先週は他にもニュースが多かった。まず主な競走馬の動向では、JRA賞で「最優秀4歳以上牡馬」に選出されたフィエールマンの引退・種牡馬入り、また7歳になったキセキの「現役続行」が発表された。フィエールマンは有馬記念後に「けい靱帯炎」が判明し長期休養を余儀なくされること、キセキは所属する角居厩舎が2月で解散となるため、3月以降に転厩しての続行となった。また「緊急事態宣言」関連では前週「1月9日からの3日間開催において中山開催は無観客で行う」とお伝えしたが、「16日以降の首都圏開催、ウインズ等の施設は引き続き当面無観客」が、改めて発表された。

さて通常の週末中央競馬が始まった先週、福永祐一騎手が史上5人目となるJRA通算2,400勝を、日曜のメイン重賞「シンザン記念」で飾った。「一組連番」決着となった同重賞をはじめ、詳細は後述するが、先週は月曜のWIN5で的中1票「史上最高配当4億8000万」を記録した他、4回の100万超配当となるなど「大荒れ」の3日間開催となった。

では先週3日間の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

1月9日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番1014.2
一組連番761354.2
同番23520.8
合計109--
出現率(%)83.375.0--
1月9日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番0228.3
一組連番751250.0
同番0000.0
合計77--
出現率(%)58.358.3--
1月9日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番0114.2
一組連番34729.2
同番22416.7
合計57--
出現率(%)41.758.3--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

先週の開催3日間は2場計72レースで、「一組連番」の出現が半数近くの計32レース。昨年末から多発の「同番」が出現日に偏りが見られたが計9回と未だに多く、「ALL連番」はやや少な目の計4レースとなった。場別で全体的に見ると土曜は「75.0%~83.3%」と高い出現率を残し、日曜は2場とも「58.3%」、月曜中山のみ「41.7%」と僅かに50%を下回った結果となった。

「一組連番」は、土・日・月で中山が「7・7.3」、中京が「6・5・4」といった回数。中山は土日に出現回数で半数以上を占め、特に日曜は配当でも7回中4回の10万超を記録し、月曜は回数こそ3回であったが100万超の高額配当をもたらした。中京は前記日曜メイン「シンザン記念」でお勧め該当4番人気の福永騎手ピクシーナイトとの「一組連番」で11.8万配当を記録するなど好配当も多数記録。土曜には6回中4回、月曜には4回中2回、日曜こそ1回ではあったが同枠・一組連番も多く出たので、当コラム推奨の「少額投資」での狙い易さは、先週は「中京が当たり」であったと言えたかもしれない。

昨年終盤から高確率出現の「同番」が、金杯後の開幕週にも多発。日曜だけは2場ともに0回と不発で、この日に挑んだ方には不運であったが、土曜と諦めずに月曜に挑んだ方には超ビッグなお年玉を手にされた方もいたのでは・・・。何しろ「3日間で4回の100万超」と前述したが、その内3回が「同番」の法則決着から飛び出したのである。

まずは3回多発の土曜中京、第1Rで推奨3番人気との「同番」から約500万の超高額スタート。先週の「Youtube 実践編」で2020年の法則平均や最高配当として「『ALL連番、同番』の最高配当は500万オーバー」と紹介したばかりで、いきなりの出現となった。中山メイン「ニューイヤーS」では2番人気との「同番」、さらに推奨5番人気との「同枠絡み」で120万配当と、土曜「同番」だけで2回の100万超を記録。残る1回は月曜中京・準メイン10Rで、上位2番人気との「同番」から再びの120万配当となった。年明けから 一発回収の魅力を充分に感じ取っていただけたのではないだろうか。

開幕金杯日のメイン「京都金杯」で100万超配当を演出した「ALL連番」だが、先週はやや鳴りを潜めた。中山では土曜1回のみで、回数的には全くの不発。ただその1回は1番人気絡みの「ALL連番」で32万配当と、配当的な一発の魅力はお見せできたかと思う。回数的に3回の中京はお勧めの買い方で手に出来た方もいたのではないだろうか。3回すべて同枠絡みの「ALL連番」決着で、配当も42万、7万、23万。同枠2騎絡みなら少額投資でこうした好配当を手に出来るお手本のような開幕週の中京であった。「最もお勧め」としている連番の法則の基本となった「ALL連番」には、今年も是非チャレンジしていただきたい。

「万馬券の宝庫」最終Rは、6レース中4レースが法則決着。その内万馬券決着は3回であったが、跳ねたのは最終月曜の中京で「ALL連番」の約24万配当。残る2回は2万円台で、法則外の2回でも10万超は1回と開幕日に続いて、まだまだ期待ほどの爆発はしていない。今年も高確率・高配当「最終R」となると信じて、思い切り良く狙い続けていただきたい。

なお先週の中京では、3日間いずれも第1Rに当コラム推奨の買い方での高額配当が飛び出した。土曜は推奨該当の3番人気との「同番」から約500万の超高額、日曜は同枠2騎絡みの「ALL連番」で42万、月曜に1番人気との「同枠・一組連番」で27万。あくまでも偶然の賜物には違いないが、年も改まったので「第1R」にも注目、チャレンジしてみるのも良いかもしれない。