中山競馬の土曜メインは芝1800mで行われるハンデ3勝クラス「初富士ステークス」。デビューから一貫して1800mを使っている牝馬のドナアトラエンテ、マイルG3のアーリントンC・4着のニシノカツナリなど、5歳になり実力をつけてきた馬たちが参戦。
いずれも能力は高そうな馬だが、4歳ながら重賞の経験値は上位のウイングレイテストも魅力な1頭だ。2歳ではデイリー杯2歳S・2着、昨年はニュージーランドT・3着とG2・2戦で見せ場を作った実力馬だ。これまでマイルを主戦場としてきており、1800mは約1年半ぶり。後方からの馬だけに、1F伸びる中山で届くのかどうかがポイントとなりそうだ。
前走の立雲峡Sは1番人気に推されながら8着に敗退したが、高速馬場の切れ味勝負でやられた形。最終週の中山なら舞台については条件好転と言って良いだろう。また、切れが全くないというわけではないので、前半落ち着いて走れば1800mでも最後は一定の切れを見せることは出来る馬であると感じる。
昨年2月に左大腿骨骨折で戦列を離れていた主戦の松岡正海騎手は、10月に約8ヶ月ぶりに復帰し、ウイングレイテストにも秋2戦で騎乗。しかし、再び療養に入ることが判明し、今回は横山武史騎手へと乗り代わりが決定。横山騎手とはニュージーランドTで手綱を握って3着に好走しているので大きく割り引く必要もないだろう。
馬は約2ヶ月の休み明けということで調子が上がってくるのはこれからだと思うが、春へ向けて弾みを付けるためにも、ここは無様な競馬は見せたくないところ。初戦で勝ち星を挙げ、飛躍の1年のスタートとなるかに注目だ。