【加付式“連番の法則”】AJCCなど先週の回顧・検証

17日、クロフネ(牡23歳)が老衰のため、繋養先の社台スタリオンステーションにて他界した。現役時代、NHKマイルCで芝GⅠを制した後、路線をダートに転ずるとGⅢ武蔵野Sで9馬身差、続くGⅠジャパンカップダートでも7馬身差という圧倒的パフォーマンスで圧勝。将来が期待されたが、屈腱炎を発症し早々に引退し種牡馬となった。主な産駒だけでも、フサイチリシャール、スリープレスナイト、カレンチャン、ホエールキャプチャ、アエロリットなどGⅠ馬を多く送り出し、まだ記憶に新しい先月白毛馬初のGⅠ制覇を達成したソダシは、2020年のJRA賞「最優秀2歳牝馬」に選出されたばかりのことだった。種牡馬生活を2018年まで送った後は、功労馬として繋養されていた。ソダシをはじめ「父」として、そして「母父」としてまだまだ馬柱欄にもその名は載り続けることだし、何より記憶に残る芦毛の怪物。安らかに・・・合掌。

先週は土日ともに雨模様となり、降雪の懸念から日曜中山の前日発売が見送られることとなったが、雨から雪になることはなく、無観客ながら無事、土日とも3場すべて開催された。日曜2重賞「AJCC杯」「東海ステークス」では、ともに「一組連番」決着。東海Sでは2番人気オーヴェルニュの勝利から万馬券10万超の大型配当も飛び出した。

では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

1月23日
-中山中京小倉合計出現率(%)
ALL連番10125.6
一組連番6782158.3
同番00000.0
合計779--
出現率(%)58.358.375.0--
1月24日
-中山中京小倉合計出現率(%)
ALL連番02025.6
一組連番7841952.8
同番11138.3
合計8115--
出現率(%)66.791.741.7--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

先週も中山・中京・小倉の3場開催。2日間計72レースで、「一組連番」が計40レース。「ALL連番」が計4レース、「同番」計3回の出現となった。組別では、「一組連番」が多数を占める通常モードに戻り、前週まで多発し続けた「同番」があまり記憶に無い「土曜0%」、つまり土曜は全場で1回も出現無し、というのが目につく。場別で全体的に見ると日曜小倉のみ「41.7%」と半数を割る出現率となったが、その他は「58.3%~91.7%」と通常高確率をキープした。

前週には「おそらく初の『出現1回』」など、珍しく低出現に終わった「一組連番」が、言わば通常の最も多く出現する週に回復。全体的に「5割を切った」と記した日曜小倉以外すべてで1日「6レース~8レース」の半数以上を占めた。配当的にはおとなし目が目立ち、特に土曜は小倉での10万超1回、600万1回以外の3場計21回中18回が1桁台の万馬券(残る1回は万馬券にも届かず)。600万馬券は9番人気と15番人気による「一組連番」で流石に「狙って獲る」には至難の業と言えた。小倉8Rの10万超が、お勧め該当5番人気との「一組連番」で、コラム推奨の買い方から狙えたとすれば唯一このレースだったか。いずれにしても土曜は配当的妙味が薄かった。日曜も出現数の割に高額配当は少なかったが、中山1回、中京2回、小倉1回と全場で10万超は残した。特に中山8Rと前記中京メインGⅡ「東海S」は、いずれもお勧め該当3番人気、2番人気との「一組連番」からそれぞれ56万、24万の高額配当。また高額とはならなかったが、中山メインのGⅡ「AJCC杯」でも1番人気との「一組連番」決着。「メインレースだけでも確率は高い」、と引き続きお伝えしておこう。

昨秋以来、前週まで多発した「同番」がついに不発に近い週となって現れた。前述通り土曜は全場で0回。日曜になってもそれぞれ1回ずつの極めて平均的な出現、さらには傾向としてお伝えしてきた「2レース連続」も不発に終わり、前週までの流れから「同番」で挑んだ向きには不遇週に終わってしまったかと思う。ただ日曜の各場1回ずつの「同番」は、すべてお勧め該当3~5番人気との組み合わせ。特に中京6R、小倉9Rでは、いずれも3番人気との「同番」から25万、12万と10万超の高額配当がとなったので、土曜の不遇にめげずに狙い続けて手に出来た方には、一発回収叶っていれば・・・と願うばかりである。

先週も「ALL連番」は極々平均的な回数であったが、前週の「出現すべて」に続いて出現4回中3回で同枠絡みとなり、2週連続で狙い易かったのではないだろうか。土曜の2回は、いずれもお勧め該当3~4番人気との同枠2頭絡み「ALL連番」。配当も中山1Rが5万、中京9Rでは35万の高額となった。日曜は土曜に唯一不発となっていた中京で2回出現し、1番人気との同枠2頭が絡んだ「ALL連番」で8.7万配当とお勧め該当3番人気からの「ALL連番」で5.7万配当。記し続けている、同枠2騎絡み少額投資で上位人気、あるいは推奨人気馬からチャレンジし続けていただきたい。

「万馬券の宝庫」最終Rは、6レース中4レースが法則決着ですべて「一組連番」。その内万馬券決着は3回、「同枠・一組連番」決着も1回あったが、いずれも10万超まではならなかった。法則外決着の2回はいずれも中山で、土曜13万、日曜2万。先週は「同番」同様「最終R」も不発に近かったが、次週からは開催も変わるので引き続き「高確率・高配当『最終R』となると信じて」狙い続けていただきたい。