26日、国際競馬統括機関連盟(IFHA)はレーティングによる2020年の「ワールドベストレース(TOP100 GⅠ競走)」ならびに「ワールドベストレースホース」を発表した。ベストレースにはイギリスの「インターナショナルS(125.25)」が選ばれ、日本のレースではジャパンC(124.5)が3位、天皇賞・秋(123.75)が4位タイなど、世界のトップ10に4レースがランクインした。多くの日本馬が目指すフランスの凱旋門賞が11位タイ、というレーティングからも日本のGⅠレベルの高さが評価された結果となった。またベストレースホースには、前記インターナショナルSを含むイギリスGⅠ・3連勝を挙げたガイヤース(130)が選ばれ、日本馬ではアーモンドアイとコントレイル(124)が10位タイにランクされた。中でもアーモンドアイは、凱旋門賞連覇をはじめ欧米GⅠを11勝(2着2回)の怪物エネイブルらを抑えて世界No.1牝馬にランク付けされた。
また翌27日には、JRAからも「2020年度JPNサラブレッドランキング」が発表された。主な区分毎のランキングとしては、まず「4歳以上芝」において世界No.1牝馬のアーモンドアイ(124)が国内では牡馬も抑えてトップ、2位タイにグローリーヴェイズとフィエールマン(123)、4位タイにグランアレグリアとクロノジェネシス(121)、「4歳以上ダート」ではクリソベリル(119)がトップで、2位タイにチュウワウィザードとモズアスコット(117)、「3歳芝」のトップはコントレイル(124)、2位タイにデアリングタクトとサリオス(119)など。 ※()内数値はレーティング値で単位はポンド
さて先週からは、2021年最初のGⅠが行われる東京開催が始まり、最初の重賞にはそのステップレース「根岸ステークス(GⅢ)」が行われた。結果は安田隆行厩舎の1番人気レッドルゼルが勝利を挙げ、2着には安田翔伍厩舎の10番人気ワンダーリーデルが入り、管理厩舎の親子ワンツーフィニッシュ。法則外決着ながら小波乱決着の開幕重賞となった。もう一つの日曜重賞「シルクロードステークス(GⅢ)」は、4番人気シヴァージが制し「同番」の連番の法則決着となった。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 中京 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 0 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 8 | 7 | 7 | 22 | 61.1 |
同番 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2.8 |
合計 | 9 | 9 | 7 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 75.0 | 58.3 | - | - |
- | 東京 | 中京 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 6 | 8 | 6 | 20 | 55.6 |
同番 | 1 | 1 | 2 | 4 | 11.1 |
合計 | 7 | 10 | 8 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 83.3 | 66.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週からは関東で中山から東京に開催場が変わり、東京・中京・小倉の3場開催。2日間計72レースで、「一組連番」が計42レース。「ALL連番」が計3レース、「同番」計5回の出現となった。「一組連番」が多数を占める通常モードが続き、前週不発の「同番」がやや復活、「ALL連番」が極少、といった印象であった。場別で全場「58.3%~83.3%」と3場とも平均的高確率出現を残した。
前週、暫くぶりに通常の最も多く出現する週に回復した「一組連番」が、先週も全場2日間とも「6レース~8レース」の半数以上を占めた。配当的にも1桁台の万馬券から10万超、そして100万超の高額配当といつものバラエティに富んだものとなった。唯一の100万超は、8番人気と15番人気との「一組連番」からの発生で、前週の600万馬券同様「狙って獲る」には至難の業であったかと思う。ただ、10万超の高額だけで見れば、土曜東京での出現3回中同枠・一組連番が2回、推奨3番人気との一組連番が1回、同じく土曜の小倉では出現2回がともに2番人気との一組連番からであった。さらに日曜の10万超は全て同枠・一組連番から、しかもすべて1~3番人気からのもので、コラム推奨の買い方からすべて狙えたと言えたのではないだろうか。ご自身の狙った軸馬が上位1・2番人気、そして推奨の3~5番人気の上位5頭に入っている際には、一組連番該当の人気薄特に2桁人気を相手に抑えることを引き続きお勧めしておこう。
長い間続いた「同番」がついに前週、不発に近い週となったが、先週には早くも復活の兆し。土曜は中京の1回のみ、日曜も「多発」とまでは言えなかったが、前記中京メイン重賞「シルクロードS」をはじめ全場で出現の計4回。出現全5回の内4回が「2番人気との同番」で、21万の配当を筆頭に6.6万、2.5万、1.7万配当。「上位2番人気との『同番』1頭を相手に設定」しただけの配当とすれば、充分な回収といえる配当ではなかったか。超高額の一発回収が最も魅力の「同番」だが、最近の高出現率傾向ならば「ソコソコ配当を複数回的中」も可能な狙い方だと思うのだが・・・。
先週不発に終わったのが「ALL連番」。2日間全場で3回のみとなり、前々週の「出現すべて」、前週の出現4回中3回となったお勧めの同枠絡みも1回だけの出現に終わった。配当も3回中2回は万馬券に届かず、いわゆる「堅いALL連番」組み合わせで、唯一の同枠絡み「ALL連番」だけが万馬券配当であった。少額投資で超高額配当が魅力の「ALL連番」なのだが、少額投資=少点数で行ける組み合わせでもあるので、先週のように上位人気から予想し易いレースでは、「少点数ゆえに可能な一点あたりの投資額」をやや多め(1点あたりを¥100から¥300など)に設定して回収率を挙げる、といった方法などを使って爆発週まで乗り切っていただきたいと思う。
「万馬券の宝庫」最終Rは、6レース中4レースが法則外決着。それもすべて東京と中京で、先週の土日にこの2場の最終Rを法則買いで挑んだ方にはまったくもって「不遇週」となってしまった。しかしながら小倉では土日とも法則決着の万馬券出現となり、土曜は1番人気との「一組連番」から4.6万、そして日曜には同枠・一組連番から21万の高額配当となった。日曜の「一組連番」は推奨3番人気との同枠に入った人気薄の11番人気が絡んでのものであったので、読者の皆さんには「ここを獲っていただけていたら・・・」と願うばかりである。