阪神競馬の開幕を飾る重賞は大阪杯やドバイなど国内外のG1の前哨戦として注目されている「京都記念」です。例年京都で行われるレースですが、今年は京都競馬場改修工事の影響で、阪神競馬場での開催となります。今年も例年同様、国内外の大舞台へ向けてのステップとして数多くの有力馬が集結してきました。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ラヴズオンリユー(牝5、矢作芳人厩舎)
2019年のオークス馬、ラヴズオンリーユー。以降勝ち星を挙げれていませんが、昨年は阪神で行われたエリザベス女王杯で3着に好走し、2年連続で同レース3着となりました。阪神コースは3戦して1~3着に1回ずつ入着しており、複勝率は100%です。今回と同距離となる2200mのエリザベス女王杯で3着の実績があるように、この舞台は絶好の舞台と言って良いでしょう。前走の有馬記念は10着に大敗しましたが、初の中山と2500mという距離が堪えたかたち。得意舞台のここなら巻き返してくるでしょう。
ワグネリアン(牡6、友道康夫厩舎)
2018年のダービー馬、ワグネリアン。同年の神戸新聞杯勝利以降は未勝利と低迷しています。体質の弱さが災いして、昨年使ったのは大阪杯・5着、宝塚記念・13着の2レースのみ。宝塚記念後は声帯を取る手術を行い、秋は全休となりました。不完全燃焼に終わった昨年の悔しさを糧に、鞍上に新たなパートナー・武豊騎手を迎えて復活を目論みます。休み明けとなるここは叩き台なのは確かですが、手術の効果や新コンビを組む武豊騎手がどのような手綱さばきを見せるかなど、注目度は高い1頭です。
ステイフーリッシュ(牡6、矢作芳人厩舎)
2019年の京都記念・2着、昨年3着のステイフーリッシュは三度目の正直を狙って今年も参戦です。今年は阪神での開催となりますが、2200mは6戦してアメリカJCC・4着以外全て馬券圏内と好成績で、ここはベスト距離です。ある程度前目で競馬をすることができ、前半から流れても消耗はあまりせず、大崩れはしないタイプなのも魅力。今年初戦のアメリカJCCでも休み明け不良馬場で4着と健闘しており、叩き2戦目のここはパフォーマンスも上げてきそうです。鞍上は初コンビとなる和田竜二騎手になりますが、これまで10人の騎手が手綱を握っているように、どんな騎手でも安定した走りを見せているのでテン乗りでも問題は無さそうです。