東京の土曜メインは3400mの長距離ハンデ重賞「ダイヤモンドS」です。当然ですがここへ進めてくる馬はスタミナに自慢のある馬や長距離適性の馬ばかりで、特殊な条件ゆえにレース適性の高い馬が活躍しやすく、リピーターが多いレースとしても有名です。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
オーソリティ(牡4、木村哲也厩舎)
昨年は弥生賞3着、青葉賞1着とクラシック前哨戦で活躍したオーソリティ。しかし青葉賞後に骨折が判明し、ダービーの出走を断念。骨折明けのアルゼンチン共和国杯では直線で堂々と抜け出して古馬を一蹴し、骨折で棒に振った春の無念を晴らす快勝劇を果たしました。年末の有馬記念では14着と大敗しましたが、馬券外はこことホープフルS・5着といずれもG1戦でのもので、ここでは力上位でしょう。
ポンデザール(牝6、堀宣行厩舎)
前走のステイヤーズSで3着に好走したポンデザール。3走前の札幌日経オープンの勝利をはじめ、芝2600mは4戦4勝の好成績を挙げている生粋のステイヤーです。G1級の強豪が揃った2走前の札幌記念でも4着と健闘しており、短い距離で格上相手にも上位に来れる能力の高さがあります。得意な長距離でこのメンバーなら上位争いに加わってくる可能性は高そうです。
タイセイトレイル(牡6、矢作芳人厩舎)
昨年は2600mの丹頂S・3着、前走も3000mの万葉Sを3着と長丁場で活躍しているタイセイトレイル。昨年のダイヤモンドSは5着、ステイヤーズSでも4着と重賞でも善戦しており、長距離戦線ではすっかり常連で今回も上位を賑わす存在となりそうです。手の合う坂井瑠星騎手はドバイ遠征のため北村宏司騎手へと乗り替わりとなりますが、騎手の腕が問われやすい長丁場だけに追い切りや返し馬などはしっかり見ておきたいところです。