阪神競馬の日曜メインは高松宮記念のステップレースでもある「阪急杯」です。G1へ飛躍する出世レースとしても注目されており、集まるメンバーの格も高めの一戦です。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

インディチャンプ（牡6、音無秀孝厩舎）

2019年の春秋マイルG1覇者・インディチャンプが、今季の始動戦を迎えます。前走の阪神Cは追い込み届かず3着に敗れましたが、久々の1400m戦で前残りの展開での3着は十分健闘した内容と言えます。今回は休み明けで仕上がり具合も気になりますが、昨年もぶっつけで挑んだマイルCSで2着の実績があるように、いきなりの好走も期待できそうです。阪急杯の結果次第では高松宮記念参戦も検討されており、短距離路線への対応を含めて注目したいところです。

レシステンシア（牝4、松下武士厩舎）

2019年に阪神JFを制した2歳女王・レシステンシア。昨年は桜花賞とNHKマイルCでいずれも2着に好走しますが、勝ちきれない1年となりました。前走のマイルCSは果敢にハナを切っていくも8着に敗退。プラス24kgの馬体重も響いた可能性もありそうなので、一度実戦を使われての今回は上積みも期待できそうです。1400ｍ自体はデビュー戦とファンタジーSで圧勝しているように適性は問題なさそうで、あとは牡馬の一線級を相手に自慢のスピードが通用するかどうかでしょう。

ダノンファンタジー（牝5、中内田充厩舎）

2018年の阪神JFの覇者・ダノンファンタジー。3歳時は牝馬3冠レースで結果を出せず、4歳時の昨年も牝馬限定重賞で5、5、6着と掲示板が精一杯という結果でしたが、復活を期して臨んだ年末の阪神Cで2年ぶりの1400mに挑戦し、好位から差し切り見事復活Vを果たしました。55kgを背負って牡馬を一蹴し、1400mへの高い適性も見せました。前走と同じ条件となるここもチャンスは十分でしょう。