競馬界に激震が走った。ひとつはJRAからで、東西トレセン関係者が新型コロナウイルスに関する「持続化給付金を不正に受け取った疑い」が浮上したというニュース。昨年来、噂はあったようで「馬主でもある税理士による指南」などの疑惑もある模様で、17日には農水大臣より「厳正な対応」をJRAは指示されたとのこと。さらにもうひとつ。海外(オーストラリア)の生産牧場で「ルール上違反」、いわゆるタブー、悪事とされる繁殖牝馬の胚移植行為および代理出産が行われた可能性がある、というニュース。昨年からの地方競馬における笠松競馬関係者における「不正行為」以来、競馬界にも不祥事が相次いでいる。世界中で長引くコロナ禍の中、必至に開催を続けている競馬関係者、そして競馬ファンの気持ちを今一度考えて行動してほしいものである。
なお、JRAは福島県沖を震源地とする地震を受け、前週営業を取り止めた施設のうち「ウインズ三本木」「J-PLACE大郷」において、先週から「発売・払戻」を再開した。「パークウインズ福島」については「発売」は引き続き中止、「払戻」のみの再開とした。
先週一週間の主なニュースは以下など。
- 蛯名正義騎手
- 今月末をもって引退、調教師となる同騎手の「引退式」を28日中山競馬場にて実施
- ピンクカメハメハ
- サウジ・ダービー(サウジアラビア、現地時間20日)優勝
- コパノキッキング
- リヤドダートスプリント(サウジアラビア、現地時間20日)優勝
- エイシンサニー
- 1990年のオークス馬である同馬が、繋養先の栄進牧場にて死亡(享年34歳)
今年最初のGⅠ「フェブラリーS」が東京競馬場で行われ、比較的割れてはいたが1番人気に推された「唯一頭の4歳馬」カフェファラオが優勝。この日をもって同競馬場の誘導馬を引退したサクセスブロッケン同様、「4歳になったばかりで歴戦の古馬を撃破」となった。
そして前週、「オール法則外」に終わったメイン重賞だが、先週は4重賞のうち3重賞で連番の法則が復活。土曜の東西重賞、東京「ダイヤモンドS(GⅢ)」、阪神「京都牝馬S(GⅢ)」は、ともに「同番」で決着。日曜も「フェブラリーS」こそ法則外に終わったが、小倉メイン「小倉大賞典(GⅢ)」では「同枠・一組連番」から23万の高額配当。さらに一般戦ではあったが、土曜東京ではかねてより傾向として記してきた「同番」レース連続出現から、法則史上最高配当(2073万)という超ビッグ配当まで飛び出した。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 2 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 3 | 6 | 7 | 16 | 44.4 |
同番 | 4 | 2 | 0 | 6 | 16.7 |
合計 | 8 | 8 | 9 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 66.7 | 75.0 | - | - |
- | 東京 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 1 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 5 | 7 | 6 | 18 | 50.0 |
同番 | 1 | 1 | 2 | 4 | 11.1 |
合計 | 7 | 9 | 9 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 75.0 | 75.0 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週も東京・阪神・小倉の3場開催。2日間計72レースで、「一組連番」が計34レース。「ALL連番」が計6レース、「同番」計10回の出現となった。先週はビッグ配当が東京に多く見られたが、全体的には前週のような開催場や曜日による偏りは少なく、全体的に出現数、配当面とも良く出ていた印象。場別の出現率でみても「58.3%~75.0%」と満遍なく高出現率を残した。
「一組連番」は、前週の反対で土日とも東京で少な目、阪神・小倉で半数以上の多数出現となった。ただし、日曜東京では100万超をはじめ10万超も2回と出現5回中3回で高額配当を記録し、その全てが2番人気との「一組連番」。小倉においては、前記日曜「小倉大賞典」で1番人気との「同枠・一組連番」から23万の高額、土曜もお勧めの5番人気からの「一組連番」で10万超高配当を記録した。阪神では10万超は1回のみであったが、土日とも阪神・小倉では上位人気や「同枠」からの出現回数も多かったので、複数回の的中がし易かったのではないだろうか。
そしてすっかり「ALL連番」に代わって一発回収高配当の定番になりつつある「同番」。先週も全10回と多数出現し、10万超3回に加えて2000万超の法則史上最高額まで記録した。昨年来「『同番』は連続出現傾向にあるので1回出たら注目としてきた通り、土曜東京で3レース連続出現。1つ目となった第2Rでも17万の高額となったが、3つ連続となった第4Rに3連複160万、3連単2073万。もちろん人気薄同士ではあったが、第2Rが「6-16」、第3Rが「5-15」、そして第4Rも「6-16」と「人気に捉われず大外傾向」で連続同番に挑めたなら「夢馬券」となったであろう。後述する「万馬券の宝庫・最終R」だけに留まらず、やはり常に人気に捉われないことがまず肝要。そして「連続」をはじめとした傾向などにアンテナを張ることも一発回収に繋がる道、といえるのではないだろうか。
「ALL連番」は土曜阪神以外ですべて1回以上出現の計6回。土曜は東京・小倉で出現し、全3回すべて「同枠2頭絡み」。日曜も東京のみ万馬券に届かなかったが、阪神・小倉の1回ずつはこれも「同枠2頭絡み」。土曜を含めても万馬券配当は1万台から6万台の1桁ではあったが、全6回中5回が「同枠2頭のALL連番」であったので、絡んだ枠に注目出来ていれば、長所である少額投資で複数回も可能だったのではないだろうか。「ALL連番」も高額配当は必ず戻ってくるので、低め配当が続いた時でも枠に注目して複数回的中で、その時を待ってほしい。
先週の「万馬券の宝庫」最終Rは、前週の不発でも「諦めないで」と記した通りの大爆発。全6回中4回が法則決着で、土曜は東京・阪神では法則外ながら残る小倉で「1番人気勝利からの一組連番」で約15万馬券。日曜は3場すべて法則決着で1桁万馬券は小倉の「同番」のみ。東京では「2番人気との一組連番」から100万超のビッグ配当。阪神でも同じく「2番人気との一組連番」から17万の高額。上位人気を軸に据えても相手は人気に捉われず法則買いで一発逆転を。