28日の中山11R(10番ゴーフォザサミット・4着)が最後の騎乗となった蛯名正義騎手が、34年間の騎手人生に終止符を打った。
中山最終レース終了後に、パドックで引退式が実施。松岡正海騎手から花束を渡され、同期である武豊騎手からのメッセージ動画も放映されるなど、無観客競馬の中で引退式が行われた。その模様はJRA公式Youtubeチャンネルでライブ配信され、蛯名騎手は画面越しにファンへ想いを伝えた。蛯名騎手のコメントは以下の通り。
「ファンの皆様、騎手“蛯名正義”を34年間応援してくださり、ありがとうございました。ファンの皆様の応援で、励まされ勇気づけられ、楽しくがんばってこられた騎手人生だったと思います。そして、たくさんの馬たち、馬主様、調教師、厩舎関係者、師匠の矢野 進調教師、牧場関係者、競馬学校の教官、チーム蛯名をサポートしてくださった方々、友人、たくさんの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。それとやっぱり、家族。どんな時も支えてもらって、がんばってこられた騎手人生だったと思います。本当に感謝しています。そして騎手仲間の先輩、後輩、同期に指導指示され、楽しくがんばってこられた騎手人生だったなと思います。明日から、調教師として出発します。騎手“蛯名正義”を応援していただいた以上に、調教師“蛯名正義”を応援してもらえるよう頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。本当に長い間、ありがとうございました。」(JRAより引用)
ラストデーでは2勝を挙げ、JRA通算2万1183戦2541勝を達成。歴代4位の勝利記録となった。JRA重賞はG1・26勝を含む129勝だった。
蛯名騎手は2021年度新規調教師試験に合格しており、3月1日付けで調教師免許が交付される。新厩舎・蛯名正義厩舎がどういう厩舎になるのか、楽しみにしたい。
参考:JRA