死亡した馬にまたがりVサイン、エリオット師に英国競馬で出走禁止措置

グランドナショナルを連覇したタイガーロールなどを管理しているアイルランドを代表する競走馬の調教師であるゴードン・エリオット師が、英国競馬統括機構(BHA)の独自の権限によってイギリスでの出走が禁止された。先週末からSNS上で騒動となっている師の不適切画像がその理由だ。

問題となっているその写真には、調教中に死亡したと思われる横たわった馬に、エリオット師がまたがって座り、電話をしながらピースサインをしている姿が写っている。この写真がSNS上でまたたく間に広がり、非難の声が多く上がった。現在はアイルランド競馬規則委員会(IHRB)が詳しい調査を行っており、調査期間中のイギリスでの出走が禁止となったというのが事の経緯だ。

エリオット師は写真が本物であると認め、謝罪した。コメントは以下の通り。

「私の取るべき行動は、まずは亡くなった馬をその場所から移動することでした。馬の横に立っていたら電話が鳴ったので、とくに考えずに馬に座ってしまった。(ピースのジェスチャーについては)チームのメンバーが叫んで呼びかけてきたので、(電話中でしたので)私は待つように身振りで示した。写真の背景にある些細な情報ですが、この写真を取り巻く状況を人々に提供することが重要だと思います。」

エリオット師は、調査期間中イギリスでの出走は禁止となっているが、アイルランドのレースには出走することができ、先日月曜日にもパンチズタウン競馬場で馬を走らせ、BHAがイギリスでの出走禁止を発表してから間もなく同競馬場で勝利を挙げている。

IHRBは「現段階で言えることはとくにない。調査は可能な限り迅速に行う。」とコメント。