ヴィクトリアマイルの前哨戦「中山牝馬S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
リアアメリア(牝4、中内田充厩舎)
3/10(水)栗東・CW(良)5F70.0-4F53.4-3F38.6-1F11.8(馬なり)
福永祐一騎手を背に栗東CWコースを単走。馬なりの大きなフォームで進めると、直線は軽く追われると鋭く反応してラスト1Fは11.8の好時計をマークしてフィニッシュ。2週前は福永騎手を背にCWで6F82.4-1F12.2、1週前も福永騎手を背に坂路で4F56.1-1F12.8と併用で乗り込まれており、日曜もCWで6F82秒台の時計を出してとここまで質の高い内容の追い切りを消化してきています。馬体も休養前より幅が出てきた感があり、成長した印象を受けます。
ランブリングアレー(牝5、友道康夫厩舎)
3/10(水)栗東・CW(良)4F51.5-3F36.6-1F11.9(馬なり)
栗東CWコースを単走。馬場の真ん中を活気のあるフットワークで駆け上り、ラスト1Fは11.9と鋭く伸びてフィニッシュ。追い切り本数は中7週で4本とやや少なめという印象ですが、前走から引き続き良い状態をキープできている印象で、輸送も考慮すれば十分な内容だったと言えます。以前は追い切りでモタモタしていた印象があった馬でしたが、キビキビとした走りで回転も早くなっており、成長も感じさせる1頭です。
サトノダムゼル(牝5、堀宣行厩舎)
3/10(水)美浦・南W(良)4F56.3-3F41.1-1F12.8(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。僚馬リリーバレロを追走し、コーナーで内から差を詰めると、直線は序盤で相手の馬が集中できておらずよられるなどされましたが、この馬自身は落ち着いて真っ直ぐ走れおり、ラストは相手に合わせるように併入しました。時計は平凡ですが、1週前には南Wで5F65秒半ばと速い時計を出していますし、最終は時計よりも操作性や集中力の高さを高く評価します。短期放牧でしっかり立て直されており、帰厩後の攻めは順調そのものと言って良いでしょう。