一部地域での緊急事態宣言の解除を受け、先週13日からの阪神・中京開催で人数限定ながらファンの入場が再開された。約2カ月ぶりの観客入場となった阪神・中京では、メイン競走や新人騎手の勝利などに拍手の音が聞こえていた。また、シーザリオ、ジャングルポケットと前週まで2週連続で偉大な功労馬の死が続いたが、悲しいことに先週も一頭続いてしまった。2003年の皐月賞・日本ダービーで2冠を制し、種牡馬としてもヴィクトワールピサなどのGⅠ馬を世に送り出したネオユニヴァースが8日、種付け中の事故により死亡したとのこと。3週連続でのGⅠ馬の訃報、これ以上続かないことを願わずにいられない。
先週一週間の主なニュースとしては以下の通り。
- ネオユニヴァース
- 事故により死亡。2003年の皐月賞・日本ダービーをはじめ、きさらぎ賞・スプリングS・大阪杯(当時GⅡ)などの重賞を含め通算13戦7勝。産駒には、ヴィクトワールピサ、アンライバルド、ロジユニヴァース、ネオリアリズムなどの国内 外GⅠ馬。(享年21歳)
- サウンドトゥルー
- 2016年のチャンピオンズカップなどを制し、その後地方(船橋)へ移籍し活躍を続けていた同馬が12日、調教中に骨折。現役を引退し、生まれ故郷の北海道・岡田スタッドで余生を過ごす予定となった。チャンピオンズCの他にも、東京大賞典、JBCクラシックなどGⅠ級レース3勝。(騸馬・11歳)
- アーモンドアイ
- エピファネイアの仔の受胎を確認。順調なら24年にデビュー予定。
- ハーツクライ
- 史上12頭目となる種牡馬としてのJRA通算1,200勝達成。
- 柴田善臣騎手
- JRA通算2,300勝達成。史上6人目、現役4人目。
- WIN5
- 的中1票、それまでの最高配当約4.8億を抜く「約5.5億」の史上最高額を更新。
先週は、「中山牝馬S(GⅢ)」「フィリーズレビュー(GⅡ)」では残念ながら法則決着とはならなかったが、デアリングタクト始動で注目を集めた「金鯱賞(GⅡ)」で連番の法則「一組連番」決着。最低人気ギベオン勝利で配当は78万超の超高額配当となった。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2 | 1 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 5 | 7 | 4 | 16 | 44.4 |
同番 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5.6 |
合計 | 7 | 9 | 5 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 75.0 | 41.7 | - | - |
- | 中山 | 阪神 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 2 | 3 | 6 | 16.7 |
一組連番 | 8 | 7 | 6 | 21 | 58.3 |
同番 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
合計 | 9 | 9 | 9 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 75.0 | 75.0 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週からローカル開催が小倉から中京に替わり、中山・阪神と併せた3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計37レース、「ALL連番」が大復活の計9レース、「同番」が大激減の計2レースとなった。前週回復した「一組連番」と久しぶりに「ALL連番」が大活躍出現。一方、ここまで多数の高額配当をもたらし続けた「同番」が久々の沈黙となった。全体的な場別出現率では土曜中京のみ50%を割ったが、その他「58.3%~75.0%」と、高出現率を維持した週であった。
「一組連番」は「金鯱賞」をはじめ、開幕した中京開催の高額配当が目立った。土曜は前述通り、唯一法則出現率で5割を切ったものの「一組連番」出現4回中3回が10万超配当。しかもその3回の内訳は、1番人気との「一組連番」2回、残る1回も3番人気との「一組連番」であった。日曜も「金鯱賞」が1番人気デアリングタクトとの「一組連番」該当ポタジェが3着。勝ったギベオンが最低人気だったので1着総流しなど難しい買い方が必要であったかもしれないが、もう一回の10万超も2番人気との「一組連番」から。10万超はもちろん、5万前後の配当も含めてすべて1・2番人気との「一組連番」該当の人気薄がもたらした高配当であった。前週お伝えしたまずは「同枠」がお勧めであるが、ご自身の軸馬が上位人気の際には人気薄の「一組連番」該当馬も抑えてほしい。
前週まで長らく高配当・高出現の定番にあった「同番」は、久しぶりに大沈黙。土日で「土曜中山」のみの計2回で完全なる不発。2回中1回だけが1番人気との「同番」で約2万配当ではあったが、前週までの出現傾向から「同番」を狙った方には、まったくの不遇週となってしまった。このまま低調モード、あるいは1日1回程度の通常モードへと戻るのか、次週以降注目していこうと思う。ただ「先週だけ」で終わることも充分考えられるので、一発回収のためにも常に狙いの上位人気との「同番」にはアンテナを張っておいてもらいたい。
前週復調の兆しと記した「ALL連番」が、回数的には復調なったとみて良い多数出現した先週。土曜中山以外のすべて出現し、計9回。最高配当は、土曜中京メインの「中京スポーツ杯」の約22万。コラム推奨の3番人気1着からの「ALL連番」であったので、ここ取れた方には一発回収なったはず。前週まで続いた同枠2頭絡みは2回と減ったが、復調傾向を味方に超高額を待ちつつ挑んでいただきたい。
「万馬券の宝庫・最終R」は、法則決着が全6回中2回であったが、日曜阪神で推奨人気(3番人気)と「同枠」での「一組連番」から3連複13万、3連単47万の高額万馬券が出現。残る1回の法則決着も配当は1桁万馬券ではあったが、1番人気3着の傾向馬券から。やはり、まだまだ挑み続けてほしい。また前週触れた「第1R」は、土曜中京で1番人気との「一組連番」から3連複1.3万、3連単13万が出現していた。