阪神競馬の土曜メインは3歳重賞の「毎日杯」です。キズナやアルアイン、ブラストワンピースなど同レースの勝ち馬から多くのG1馬が出ており、近年は“出世レース”としても注目を集めている一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
グレートマジシャン(牡3、宮田敬介厩舎)
2戦2勝でセントポーリア賞を制したグレートマジシャン。そのセントポーリア賞では、中団から進めて直線は手応え十分に伸び、ノーステッキで上がり最速33.3秒の脚で差し切り2馬身半差の快勝と、1頭別格の瞬発力を示しました。皐月賞をパスしたダービー狙い1本のローテーションも、陣営が高い評価をしている証でしょう。今回が初の右回りとなりますが、じっくり構えることができる長い直線の阪神外回りなら問題なさそうです。
シャフリヤール(牡3、藤原英昭厩舎)
前走の共同通信杯・3着のシャフリヤール。3着も位置取りの差や、馬群凝縮の外追走と枠の有利不利も響いたかたちで、力負けという印象はありません。休み明けの格上挑戦という中では十分健闘した内容だったと言えるでしょう。2017年の毎日杯から皐月賞を連勝した兄アルアインと同じローテーションで、クラシックを目指します。ただ、クラシック出走に向けては賞金加算が必須となるので、ここは陣営の本気度も高いでしょう。
ルペルカーリア(牡3、友道康夫厩舎)
新馬戦は直線伸びずに4着に敗れましたが、続く未勝利戦では直線余裕を持って抜け出し3馬身差の快勝を果たしたルペルカーリア。兄にエピファネイアやサートゥルナーリアがいるシーザリオの仔ということで、血統面からみても楽しみな1頭です。前走は重たい馬場を苦にすることなく外々を回して勝ちきっており、荒れ始めてきた今の阪神でも問題はなさそうです。ここで結果を出せばクラシック路線に乗るだけにその走りが注目されます。