中山競馬の土曜メインはマイル路線の活躍馬が揃う一戦「ダービー卿チャレンジトロフィー」です。春のマイル戦線を盛り上げるハンデキャップ重賞で、安田記念を目指す有力馬たちが揃う注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
スマイルカナ(牝4、高橋祥泰厩舎)
前走のターコイズSでフェアリーS以来久々に重賞を勝利し、重賞2勝目を果たしたスマイルカナ。前走は離れた3番手から進め、前半600m34秒5、1000m通過58秒3のハイペースで実質逃げているような展開で進み、直線で先頭に立って快勝する強い勝ちっぷりでした。後続に脚を溜めさせない先行力がこの馬の持ち味で、4戦3勝、2着1回で二度の重賞制覇がある得意の中山が舞台なら、今回も勝ち負け必至でしょう。
カラテ(牡5、高橋祥泰厩舎)
今年2戦目の東京新聞杯を勝利し、重賞初制覇を果たしたカラテ。未勝利を勝ち上がるまでに8戦を要しましたが、3連勝で重賞勝ちとここに来て完全に本格化ムードが漂います。前走は直線で追い出しを待たされスムーズさを欠くシーンもありましたが、鞍上の菅原明良騎手が冷静に対処し、人馬共に嬉しい初重賞制覇を果たしました。トゥザグローリー産駒という珍しい血統背景を持つ遅咲きの馬ですが、中山マイルはこれまで2戦2勝と舞台適性も高く、今の勢いなら重賞連勝も十分にありそうです。
ウインカーネリアン(牡4、鹿戸雄一厩舎)
昨年の皐月賞の4着馬、ウインカーネリアン。速いペースを番手から進め、強敵相手に踏ん張って勝ち馬と0.9秒差の4着と大健闘の内容でした。その後は自己条件の2勝クラスを勝ち上がり、前走の幕張Sを勝ち上がってオープン入りを果たしました。現在4戦連続で中山コースを走っており、2勝、2着1回、4着1回という結果の通り中山コースの適性は高いです。オープン昇級即の重賞挑戦となりますが、軽視は禁物でしょう。