11月3日(日)は秋の女王決定戦、エリザベス女王杯が開催。3歳牝馬と古馬牝馬が初めて激突するG1レースだ。今年出走している3歳馬はパールコードとデンコウアンジュの2頭。
今年の少々寂しい3歳勢、古馬との初対戦はいかに?
とくに前走秋華賞で2着だったパールコードは今回人気を集めそうだ。秋華賞の勝ち馬ヴィブロスも強い競馬で勝っており、本番のエリザベス女王杯はパールコードはもちろん、勝ち馬ヴィブロスや、桜花賞馬で同競争4着のジュエラーらの参戦を楽しみにしていた。しかし、ヴィブロスとジュエラーは2頭とも状態が整わず同競走を回避することが決定したため、今年はやや寂しい顔ぶれになってしまった。
古馬の人気上位には昨年2015年のオークス馬と秋華賞馬であるミッキークイーンや、昨年のエリザベス女王杯の覇者で今年は宝塚記念も勝ったマリアライトもいる。マリアライトは前走オールカマーで5着に敗れてはいるが、使ってよくなるタイプなだけに次は要警戒。他にも、府中牝馬Sを制したクイーンズリングや、昨年のエリザベス女王杯3着のタッチングスピーチなどがおり、古馬勢はわりと揃った印象だ。
中心は古馬中心か?パールコード総合力の高さでどこまで
古馬勢はいいとしても、今年参戦する3歳牝馬勢がやはり少々寂しい印象。正直「パールコードでは少々荷が重いのでは?」とレベル的な懸念も多少はあり、4,5歳馬が中心となりそうな予感も…。
前走秋華賞ではパールコードは中団から進め、後半寄りの高速馬場のレースに。直線は最期まで進路を確保してしっかりと最期まで伸びてくる理想的な競馬を見せた。デビュー2戦は京都1800m、前走は2000mの京都、徐々に距離も伸ばしてきておりここで初の2200m。京都は得意だしこの距離でも力は発揮できるタイプの馬だ。
ただ、秋華賞では完璧に近い競馬を見せるも勝ち馬のヴィブロスには力で捻じ伏せられてしまった。ヴィブロスが見せた破壊力のある後半の脚があればまだ良いが、メンバーの格がグンと上がる中で突き抜けるような武器がないのは少々心許ない。
パールコードは良く言えば総合力が高い馬だ。ペースに応じてしっかりとギアチェンジができる器用なタイプで、近年スロー気味なエリザベス女王杯では活きてくる可能性は十分ある。
まだ重賞未勝利だが成長力は見込める3歳馬、ここで勝てば一気にG1制覇でビッグタイトル獲得となる。良い意味でまだ緩さが残る若い馬で、古馬との対戦がステップアップになれば良いと思って応援したい。