中山競馬の土曜メインはNHKマイルCのトライアル「ニュージランドトロフィー」 です。1着から3着馬までに与えられる出走権は、まだ賞金の足りない馬にとっては是が非でも権利を獲りたいところでしょう。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
バスラットレオン(牡3、矢作芳人厩舎)
今年初戦のシンザン記念・3着のバスラットレオン。G1朝日杯FSでも4着に好走しており、重賞未勝利ながらもトップレベルの競馬を続けています。前走の1勝クラスでは新人女性騎手の古川奈穂騎手に初勝利を捧げ、自己条件では力が違うことを証明しました。今回は新馬戦以来の騎乗となる藤岡佑介騎手とのコンビに戻し、悲願の重賞初勝利を狙います。
ククナ(牝3、栗田徹厩舎)
前走のクイーンC・3着のククナ。今年初戦のシンザン記念では4着に敗れ、近2戦はいずれも1番人気の期待を裏切るかたちとなっています。とは言え、これまでのレースは全て紙一重の競馬で、あっさり差し切って勝つ可能性は十分にありそうです。勝利した未勝利の札幌芝1500mではラスト1F11.1の好時計をマークし、後方から差し切り勝ちと強い内容で勝っており、素質自体はかなり高いものを持っている1頭です。
タイムトゥヘヴン(牡3、戸田博文厩舎)
今年初戦の京成杯では逃げて2着に粘ったタイムトゥヘヴン。相手が強化された前走の弥生賞では6着に敗れましたが、マイルまで距離を短縮して立て直しを図ります。母キストゥヘヴンは2006年の桜花賞馬で、2008年は中山マイルの京成杯オータムハンデも勝っており、血統的にも距離はこなせそうな気配。京成杯で手綱を握ったM.デムーロ騎手とのコンビに戻し、巻き返しを狙います。