今週末日曜はいよいよ秋の女王決定戦、エリザベス女王杯(G1)が京都で開催される。早々にこのレースを目標としてきたマリアライトとミッキークイーンが激突するということで注目が集まっているが、筆者としては両馬とも不安要素タップリで買いづらいという印象を受ける。
マリアライトとミッキークイーンの不安要素とは?
マリアライトは昨年のエリザベス女王杯の覇者だが、馬場が向いた去年のようなレースでもギリギリの勝利。馬場が渋らない限りはなかなか重い印は付けづらく、ハマらないと厳しそうだ。前走のオールカマー5着は昨年のローテと同じだが、ズブさが目立つ負け方で昨年と同様のパフォーマンスが期待できる状態では無いのでは?という不安を感じる。
ミッキークイーンに関しては、状態の不安がまずある。前走ヴィクトリアマイル(2着)から約半年ぶりの休み明けであるが、その後はヴィクトリアマイルの反動で宝塚記念を回避し、さらには復帰予定であった京都大賞典も回避している。先週の一週前追い切りでは終い12.0と良い時計を出してはいるが、タイムを出したのは栗東坂路。もともとCW調整だった馬がここへ来て坂路調整に切り替わっていることは気がかりだ。まだ重い可能性もあるので、馬体をしっかり見て判断したい。
この2頭はこんな状況でもおそらく人気するだろう。実績的には申し分ないのだから仕方ない。しかし上位2頭に絶対的な信頼はおけないというのが現状だ。
京都外回りはベストな条件、タッチングスピーチはここで買え!
個人的にはムーア騎手に乗り替わりとなるタッチングスピーチを推したい。近3走は掲示板を外しており一見そこまでな印象だが、京都の外回りの条件下だけは買っておきたい一頭である。
というのも、この馬が好走するのは決まって京都の外回り(0-1-1-1)で、馬場不問で走ってくれる。昨年のエリザベス女王杯(3着)は通ってきた場所が違えば勝ってもおかしくなかった。宝塚記念から約4ヶ月ぶりの休み明けとこちらも間隔は長いが、休み明けでも走れるこの馬なら問題ない。
2010年と2011年のエリザベス女王杯をスノーフェアリーで連覇しているムーア騎手に乗り替わるのもやはりプラス。スノーフェアリーとは違って切れ味は無いが、バテないタイプのタッチングスピーチでどういう競馬を見せてくれるのかは楽しみだ。
ムーア騎手への乗り替わり効果もあってある程度人気を集まりそうだが、不安要素タップリのマリアライトとミッキークイーンが人気を集めてくれそうな今回こそがこの馬の買い時ではなかろうか。