阪神土曜メインは3歳マイル重賞「アーリントンC」です。過去の勝ち馬には昨年のスプリンターズSを優勝したタワーオブロンドンや、17年のマイルCSを制したペルシアンナイトなどがおり、後のG1戦線を占う意味でも注目度の高い一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ピクシーナイト(牡3、音無秀孝厩舎)
前走のシンザン記念を勝利し、重賞初制覇を果たしたピクシーナイト。好スタートから主導権を握り、直線も脚色衰えず逃げ切り快勝と強い内容でした。2着ルークズネストがファルコンSを制し、3着バスラットレオンも自己条件を楽勝しており、レベルの高い相手を抑えて勝てたのは素質が高い証拠です。賞金的にはG1出走可能ですが、皐月賞には見向きもせずマイル路線へ。本番のNHKマイルCへ向けて、ここは好発進を切りたいところでしょう。
ホウオウアマゾン(牡3、矢作芳人厩舎)
昨年末の朝日杯FS・9着のホウオウアマゾン。先行して好走してきた馬ですが、前走はスタートでバランスを崩してリカバリーできず、そのまま控えて差し損ねて凡走という内容でした。前を攻める競馬ならもう少しやれた手応えもあり、2走前のデイリー杯2歳Sでは番手から突いて2着に好走しているように、持続力勝負の展開となれば本来の実力が発揮できるでしょう。好調な川田将雅騎手を背に重賞初制覇を狙います。
アドマイヤザーゲ(牡3、友道康夫厩舎)
前走の若駒S・6着のアドマイヤザーゲ。重馬場に泣かされた感もあり、黄菊賞では良馬場で上がり最速33秒4の末脚を使って快勝してるように、軽い馬場でスピードを生かす形が合っている可能性も高そうです。また、距離が長かったという可能性もあり、短い距離で良馬場なら一気に条件好転も。ドゥラメンテ産駒らしいしなやかな身のこなしで走る馬で、阪神外回りの良馬場なら見直したい1頭です。