先週はG1が行われない週だったのでコラムを掲載しなかったが、秋華賞からジュエラーとレッドエルディスト、エイシンヒカリ、ラニ、モンドインテロと5連続で危険な人気馬が馬券を外しており、好調をキープ。この調子で今週の4重賞も大きな馬券を狙っていきたいと考えている。そして、今週はエリザベス女王杯。昨年の覇者であるマリアライトやオークス馬ミッキークイーン、府中牝馬Sを制覇したクイーンズリングも参戦する。また、3歳路線で活躍したパールコードやデンコウアンジュも出走を予定しており、非常に楽しみなレースとなりそうだ。そこで、やはり気になる点といえば、3歳勢と古馬勢の取捨選択。どちらを上に取るかこそ馬券的中の必須項目であって、実力差を明確にする必要があるはずだ。したがって、今回は上記の題名にも取り上げたように3歳と古馬の実力比較を詳しく見ていきたいと考えている。ぜひ、読者の方は下記のことを参考にした上で、前日予想にお役立て頂ければと考えている。
まず、古馬勢で注目されるのは以下の3頭。①マリアライト(蛯名騎手)と②ミッキークイーン(浜中騎手)、③クイーンズリング(Mデムーロ騎手)である。
最も注意すべき存在は①マリアライトだろう。昨年の覇者で、さらに今年の宝塚記念ではドゥラメンテなど強豪揃いの牡馬相手に押し切る競馬。前走のオールカマーこそ5着に敗れたが、叩いた上積みと昨年勝利したコースならば簡単には崩れないはずだ。一方で、②ミッキークイーンと③クイーンズリングにはそれぞれ不安要素がある。前者に関しては、6ヶ月の休養明けという事だ。昨年のJCで8着や秋華賞とオークスを制している実績は文句の付けどころがない。しかし、G1直行で勝利する事は容易ではなく、やはり体調面には注視する必要があるだろう。また、後者に関しても昨年の不利があったと言えども8着に敗れている舞台。斤量も2キロ増えることを考えると、春のヴィクトリアマイル同様にG1路線では足りない印象がある。
3歳勢VS古馬勢、斤量2キロの差を含めて買うのはどちらだ?!
一方で、3歳勢からの出走は以下の2頭である。それは、①パールコード(川田騎手)とデンコウアンジュ(内田博騎手)だ。言わずもがな秋華賞で2, 9着に好走した馬で、世代屈指の実力を兼ね備えた2頭と言えるだろう。
さて、ここから本題に入っていきたい。まず、①パールコードは春のつばき賞で3着に善戦したが、その時の1, 2着馬は牡馬クラシック路線で活躍したナムラシングンとミッキーロケットである。その中で、ナムラシングンが2週前の準OPの八坂Sで圧倒的1番人気ながら2着に落としたが、その時に対戦した相手関係などを見ると決してレベルの高いレースとは言えなかった。また、春の皐月賞でも一流馬相手に通用しなかった。したがって、そのナムラシングンに敗れた①パールコードに関しても更にレベルが高くなる古馬の混じったG1では抜けた力があるとは言えず、信頼は置きづらい。また、そもそもシンハライトやチェッキーノなど世代トップクラスの馬が2頭離脱し、秋の3歳牝馬路線は手薄になっていた。そのような面から見ても、②デンコウアンジュを含めて今年の3歳勢で勝つ力のある馬は見当たらない。斤量2キロのアドバンテージがあるものの、今年に関しては古馬勢>3歳勢の認識で全く問題ないだろう。
以上、古馬と3歳勢を分けた上でそれぞれ実力について簡単に見ていった。基本的にはマリアライトなど古馬を中心に馬券を組み立てるのが賢明で、3歳勢は後回しにしたいと考えている。その中でも穴として狙いたいと考えているのが、タッチングスピーチとマキシマムドパリ、メイショウマンボで、上記3頭はそれぞれ一変の可能性があるだろう。ぜひ、読者の方は上記の内容を参考にして頂いた上で、3歳勢の取捨選択には十分に気を付け、人気に惑わされない馬券構築をして頂きたいと思う。