阪神競馬の日曜メインは安田記念へ向けた重要なレース「マイラーズC」です。関西のマイラーを中心に多種多様な適性を持つ馬が出走する一戦で、本番の安田記念を占う上で重要なレースと言えるでしょう。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

ケイデンスコール（牡5、安田隆行厩舎）

今年初戦の京都金杯を12番人気の低評価を覆して快勝したケイデンスコール。2018年の新潟2歳Sを制して以来長らく勝ち星から遠のいていましたが、京都金杯勝利後の中山記念でも2着に好走。ベストではない1800mでの好走と考えれば、完全復調と見て良さそうです。2019年のNHKマイルCでも2着に好走しているように、もともと地力はG1でも通用するレベルの馬でしたし、得意のマイルへ戻るここは本領発揮が期待されます。

エアロロノア（牡4、笹田和秀厩舎）

条件クラスを3連勝で突破と勢い十分のエアロロノア。未勝利を勝ち上がるまでは4戦かかりましたが、これまでの10戦は全て掲示板内に入線と安定感があります。相手なりに走れるところが魅力で、初の重賞でもヒケは取らないでしょう。母系には秋華賞馬のエアメサイア、叔父には重賞3勝のエアスピネル、その弟エアウィンザーもチャンレンジCの勝ち馬と重賞馬がズラリと揃っている良血で、素質馬であることは間違いなさそうです。ここで弾みを付け、一気にG1への道を開けるかに注目です。

アルジャンナ（牡4、池江泰寿厩舎）

未だ1勝馬ながら、2歳から3歳春にかけて重賞で2着2回、3着1回と早い時期から活躍していたアルジャンナ。昨年のダービーに出走するも最下位の18着に敗れ、その後は膝のクリーニング手術もあり長期休養に。今年2月の洛陽Sで復帰し、5着に敗れますが、勝ち馬とは0秒2差と大きく負けてはおりませんし、上がりも32秒8と速い脚を使えています。休み明けで古馬との初対戦と考えれば大健闘でしょう。一度叩かれた上積みも期待できそうで、巻き返しの可能性は十分です。