新潟競馬の日曜メインは1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる古馬牝馬の中距離重賞「福島牝馬ステークス」です。2月に起きた福島県沖の地震の影響により、第1回福島競馬は新潟競馬に変更して実施されます。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
シゲルピンクダイヤ(牝5、渡辺薫彦厩舎)
前走の愛知杯・9着のシゲルピンクダイヤ。未だ1勝馬ではありますが、2走前の中日新聞杯では牡馬相手に2着と好走しており、桜花賞・2着、秋華賞・3着の実績もあるように、底力はG1級。3歳時にはチューリップ賞で上がり33秒6の脚を使って2着、桜花賞は32秒7で2着と鋭い末脚を持っている馬ですが、不安定なところもあり、走り時が分からないのが難点。軽い走りは新潟に合いそうですし、左回りの1800mも適性は高そうなので今回が走り時かもしれません。
ドナアトラエンテ(牝5、国枝栄厩舎)
前走の中山牝馬Sは1番人気に推されるも9着に敗退したドナアトラエンテ。それまで9戦して一度も馬券圏内を外したことがありませんでしたが、前走は不良馬場に苦しんだ影響もあり、初めて馬券圏外となる惨敗を経験。今回は開幕3週目の新潟で、コースも2戦して1勝2着1回と適性も十分あります。前走も重賞の壁というよりは馬場に泣かされた感もあるので、条件好転となるここは巻き返しが期待されます。ジャンティルドンナ、ドナウブルーの兄弟である事を考えると、まだまだ上を目指せそうな1頭です。
パラスアテナ(牝4、高柳瑞樹厩舎)
昨年の秋華賞でデアリングタクトと0秒3差の4着に好走したパラスアテナ。今年初戦の寿S・4着、前走のアメジストS・3着と自己条件に戻ってからの2戦はやや物足りない印象ですが、これまで9戦して全て4着以内には好走しており、相手なりに走れる強みがあります。最後に勝った昨年のカーネーションCでは、軽い馬場で速いラップを踏み続けるロングスプリントの競馬で長く脚を使えており、左回りの新潟1800mは相性が良さそうです。