無敗でのクラシック制覇が2年連続の牝馬に続いて、牡馬は3年連続となった「第81回 皐月賞(GⅠ)」。「無敗」がすっかりお馴染みになってきた感に加えて、近年の有力なステップレースとして定着しつつある共同通信杯から挑んだ2番人気・エフフォーリアが、4連勝でクラシック1冠目を決めた。鞍上は昨年デビュー4年目にして史上最年少・関東リーディングに輝いた横山武史騎手で、初のGⅠ制覇。なお、父の典弘騎手も皐月賞を制しており、父子での皐月賞制覇は、武邦彦・豊騎手、福永洋一・祐一騎手に続く史上3組目となった。
先週一週間の主なニュース
- 矢作芳人調教師
- 17日、JRA通算700勝達成。史上55人目、現役9人目。
- 女性騎手
- 17日の新潟第7Rで、女性3騎手で1着、2着、3着を独占。現在、JRAに所属する女性騎手は3人だけで、ワンツースリーは史上初。
- ワールドオールスターズジョッキーズ
- 昨年、新型コロナウイルスの影響で中止となった「ワールドオールスタージョッキーズ」が、2年ぶりに開催される。開催は札幌競馬場で8月28日・29日の2日間。
- ベルモントパーク競馬場で火災
- ベルモントSなどで日本でもお馴染みのベルモントパーク競馬場の厩舎で、現地時間14日に火災が発生。競走馬2頭が命を落とした。
先週行われた平地3重賞はすべて連番の法則決着。土曜阪神「アーリントンC(GⅢ)」では「同枠・一組連番」、日曜中山の前記GⅠ「皐月賞(GⅠ)」では2着3着にタイトルホルダー、ステラヴェローチェが入り「同番」、さらに阪神「アンタレスS(GⅢ)」でも「同番」となった。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 4 | 6 | 7 | 17 | 47.2 |
同番 | 1 | 2 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 7 | 8 | 8 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 66.7 | 66.7 | - | - |
- | 中山 | 阪神 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 1 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 6 | 7 | 7 | 20 | 55.6 |
同番 | 1 | 1 | 0 | 2 | 5.6 |
合計 | 8 | 9 | 8 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 75.0 | 66.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週も中山・阪神・新潟の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計37レース、「ALL連番」が計5レース、「同番」が計6レースという内訳。「一組連番」「ALL連番」は前週よりも増加し、「同番」もほぼ前週数を維持した安定の出現率。全体的な場別出現率でも、土日とも全場で過半数の平均「58.3%~75.0%」と前週を上回る高出現率を残した。
「一組連番」は、土曜中山以外の延べ6場中5場で1日の半数以上を記録。お勧めの「同枠・一組連番」は前週の3倍、計12回出現。特に新潟は両日とも1日の過半数を「一組連番」が占め、「同枠」も土曜の3レース連続など2日間で計6回。配当も日曜メインの「福島民報杯(L)」での47万馬券を筆頭に10万超4回。土曜の10万超2回はいずれも「同枠・一組連番」からであった。土曜には、阪神メイン「アーリントンC(GⅢ)」で1番人気ホウオウアマゾンとの「人気薄・同枠」との「一組連番」から3連複4.7万、3連単21万の高額配当も出ており、「同枠・一組連番」は先週も健在。また1番人気・3着も計12レースで出現し、内「一組連番」だけで8回を占めた。
「同番」は平均すると各場1日ほぼ1回ずつ。10万超の高額配当こそ出なかったが、すべて万馬券。日曜阪神メイン「アンタレスS(GⅢ)」では、1・2番人気の1・2着順当結果ながら1番人気との「同番」が3着に入り万馬券をもたらしたと言える。その他を含めても6回中4回が1・2番人気という上位人気との「同番」であった。また前記GⅠ「皐月賞」では、僅差の2番人気エフフォーリアの勝利ながら2着タイトルホルダー、3着ステラヴェローチェの「同番」組み合わせが、3連複2万、3連単8.2万の好配当をもたらしたことも間違いあるまい。タイトルホルダーかステラヴェローチェを軸にした方ならば「『同番』を抑えての相手2強」で好結果を得られた可能性が高いのではなかろうか。
2週連続鳴りを潜めた「ALL連番」が計5回とやや持ち直してきた。土曜の2回はともに中山からで2レース連続。そして2回とも1・2番人気との同枠2頭絡みで、連続出現の第10Rでは2番人気と4番人気の「同枠2頭」との「ALL連番」から配当は12万の高額に。回数的には完全復調とは言えないが、「ALL連番」の同枠2頭絡みでの「少額抑え」は、まだまだお勧めである。
前週、全6回すべてで法則決着し高額配当も飛び出した「万馬券の宝庫・最終R」は、法則決着が2回のみと一転沈黙。土曜新潟の1番人気との「同番」決着のみ万馬券で配当は2.3万。もう一回の法則決着、日曜中山では1番人気との「同枠・一組連番」したが配当は0.9万。その他、法則外決着の4回も配当は低めで、最終Rとしては不発であったと言ってよい。今年は上げ下げ激しい「万馬券の宝庫・最終R」だが、前週のように弾ける週を待ちつつ挑んでいただきたい。