北海道帯広市が主催する「ばんえい競馬」で、4月18日に帯広競馬場で実施された「令和3年度第1回能力検査」第18競走において、服部義幸厩舎に所属する鈴木恵介騎手が出走馬のドウナンヒメ号を蹴る事案が発生した。
出走馬は第2障害を越えられず、結果として競走中止となった。状況は、競走馬が第2障害で座り込んでしまったため、鈴木騎手は馬を起き上げようと手綱を引く等の対処をしたが、起き上げることが出来ないでいたため、馬の顔を蹴るという行為に至ってしまったもの。
この様子はばんえい十勝のユーチューブ公式チャンネルの動画で見ることができるが、20日にその動画シーンがSNSのツイッターで拡散され、「許せない」「虐待だ」といった批判が集中し、1000件以上もリツイートされるなど物議を醸した。
【動画】実際に馬が蹴られた「令和3年度第1回能力検査18R」
ばんえい競馬は21日、鈴木騎手に対して厳重注意を行ったうえで戒告処分としたことを発表。また、鈴木騎手本人から「令和3年度ばんえい競馬第1回開催」(令和3年4月23日から)から当面、騎乗自粛の申し出があり、ばんえい競馬はこれを受理したことを明かした。
鈴木騎手はばんえい振興課に対して「イライラして蹴った」と理由を説明しており、すでに事実確認は取られている。