いよいよ春の古馬長距離王を決めるG1「天皇賞・春」が阪神競馬場で開催。スタミナ自慢の競走馬たちが集結する長丁場の一戦です。 今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ディープボンド(牡4、大久保龍厩舎)
前走の阪神大賞典を5馬身の差をつけ圧勝したディープボンド。2走前の中山金杯では2番人気に推されながら14着に敗退しましたが、ズブさがある馬なだけに、2000mは厳しかった印象です。元々菊花賞でも4着に好走している実績もあり、やはりベストは長丁場。また、前走は重馬場も味方したかたちで、重馬場適性も高い馬です。阪神開催となる点はプラスで、開催の進んだ今の阪神の馬場も合いそうです。新たな長距離王となるか、注目です。
アリストテレス(牡4、音無秀孝厩舎)
昨年の菊花賞・2着のアリストテレス。今年は初戦のアメリカJCCを制し、重賞初制覇を達成。続く前走の阪神大賞典では1番人気に推されるも、7着敗退。道悪の適性はアメリカJCCでも見せたので明確な敗因は不明ですが、序盤に行きたがったことや、道中初めて包まれる競馬を経験するなど、慣れない競馬でストレスがかかった可能性もありそうです。前哨戦で大敗があったとはいえ、実績はある馬なので良馬場になれば巻き返しは十分にありそうです。
ワールドプレミア(牡5、友道康夫厩舎)
2019年の菊花賞馬・ワールドプレミア。昨年春はケガの為全休し、復帰後はジャパンC・6着、有馬記念・5着と2走のみの出走でいずれも敗退しましたが、今年初戦の日経賞で3着に好走し、復調気配を見せました。勝ち馬ウインマリリンが53キロ、2着カレンブーケドールが54キロと斤量差があったことも踏まえれば、3着でも上々の結果と言えるでしょう。菊花賞馬で有馬記念・3着の実績からも、長距離適性の高さ折り紙付きですし、レースを使われていないだけにまだ消耗度合いも少ないなど、巻き返しへ向けて良い態勢が整っています。