5日に札幌で開催された「第50回札幌2歳ステークス(G3)」を制したのは単勝2番人気のアドマイヤエイカン(牡2)だった。
レースは14頭と比較的少頭数で開催された。1番人気のプロフェット(牡2)は中団よりやや前目の6,7番手を追走。その1列後ろの10番手あたりをアドマイヤエイカンが追走。
3,4コーナー中間で前のプロフェットが動いて前へ出た。それに合わせるかたちでアドマイヤエイカンも追う。直線では完全のこの2頭の叩き合いとなった。プロフェットの手綱を握るC.ルメール騎手が右ステッキで抵抗するが、岩田騎手の左ムチにアドマイヤエイカンが応えてわずかハナ差でアドマイヤエイカンが勝利した。ゴール前の叩き合いに会場からは歓声があがった。アドマイヤエイカンの勝利の結果が電光掲示板に出ると「岩田ー!」と称賛の声も。
2着プロフェットから1馬身1/4差の3着に中団から差を詰めにいった8番人気のクロコスミア(牝2)が入着した。
新馬戦では終始先頭で逃げ切り勝ちだったアドマイヤエイカンだったが、今回は離れた後方から前の馬を追って勝負根性を見せての勝利だった。今夏は重賞4勝目と絶好調の岩田騎手に活を入れられ、ますます強みを増した。無傷の2連勝で重賞初制覇を果たした新たな成長を見せたハーツクライ産駒、新星のさらなる飛躍が注目される。