春の古馬女王決定戦「ヴィクトリアマイル」がいよいよ開催です。マイラーと中距離馬の一線級が一堂に会する難解な一戦ですが、今年はどんな有力馬が集まったのでしょうか。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
グランアレグリア(牝5、藤沢和雄厩舎)
前走の大阪杯では距離と馬場が合わず、4着に敗退したグランアレグリア。2着モズベッロとは0.2秒差、3着コントレイルとはタイム差なしの4着で、悲観する内容ではありませんでした。昨年は熱発の影響でヴィクトリアマイルは回避となりましたが、その後の安田記念ではアーモンドアイを降して快勝。東京マイルは得意な舞台で、東京替わりは大きなプラスです。牝馬同士なら上位の存在で、ここで力の違いを見せつけられるかに注目です。
レシステンシア(牝5、松下武士厩舎)
前走の高松宮記念で三度目のG1・2着となったレシステンシア。とは言え、これまでの逃げの戦法とは打って変わってハナに拘らず先行。勝ち馬ダノンスマッシュにクビ差先着を許しましたが、マイル王のインディチャンプを抑えて3着は大健闘と言えるでしょう。距離が走り慣れたマイルへ戻る点は好材料で、ここなら持ち味のスピード能力が生きるでしょう。予定していた北村友一騎手が2日に阪神競馬で落馬負傷したため、桜花賞以来のコンビとなる武豊騎手を背に、再びG1タイトルを狙います。
マジックキャッスル(牝4、国枝栄厩舎)
今年初戦の愛知杯を勝利し、悲願の重賞初勝利を果たしたマジックキャッスル。続く前走の阪神牝馬Sは約1年ぶりのマイル戦でしたが、控えて脚を溜め、最後はしっかり上がり最速の脚で伸びて2着に食い込んでくる強い競馬を披露。仕上がりが万全でなかった状態であの競馬なら、叩き2戦目のここはパフォーマンスアップも期待できそうです。