【新潟記念】パッションダンス差し切りV!テン乗りデムーロの見事な騎乗は伊達じゃない!

6日に新潟で開催された「第51回新潟記念(G3)」を制したのは6番人気のパッションダンス(牡7)だった。

レース当日馬場は稍重の発表だったが、天気は雨が降り最終週の傷んだ馬場をさらに重くした。スタートは勢い良く出て3番手を追走したパッションダンス。長い最後の直線手前で鞍上のM.デムーロ騎手が合図を出し除々に前へ。直線を迎えても2番手を行くマイネルミラノ(牡5)とはまだ2馬身差程度あったが、その外から進路を取って右ムチで一気にスパートをかける。ゴール前で頭差でゴールしマイネルミラノを差し切った。渋った馬場で一番良いところを通れた結果が頭差パッションダンスに利した。外を通したその判断も見事だが、4コーナーで3番手を迎えて勝利するという新潟大賞典の時と同じ勝ち方だったのもお見事。この馬の勝ちパターンを自然と理解していたかのような騎乗で、テン乗りフルゲートだったにも関わらず、ここまで上手く乗ったデムーロ騎手は流石としか言いようが無い。

パッションダンスは'13年の新潟大賞典以来の重賞2勝目をあげ、約2年4ヶ月ぶりの復活Vをおさめた。鞍上のM.デムーロ騎手は夏の新潟リーディングを獲得し、アイビスSDに続く今回の新潟重賞2勝目をあげた。サマージョッキーズシリーズではこれで合計37ポイントを獲得し、2位の岩田騎手(28ポイント)に9ポイントの差をつけて首位に浮上した。サマージョッキーズシリーズの最終週前に週末はジョッキー達もアツイバトルを繰り広げた。

パッションダンスは今後は秋の天皇賞(11月1日、東京)を視野に入れて調整される。秋競馬もこの馬、そしてM.デムーロ騎手から目が離せない。