東京競馬の土曜メインは安田記念に向けた最重要ステップレースとも言える「京王杯スプリングカップ」です。毎年このレースは本番の安田記念へ向けた前哨戦と捉える馬と、1400mへの適性を考えてここがメイチ勝負の馬との対決という構図になっています。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ラウダシオン(牡4、斉藤崇史厩舎)
昨年のNHKマイルCの覇者・ラウダシオン。マイル路線を主戦場としていた馬でしたが、今年はここまで1200mを2戦使って3着、14着。1200mはやや短すぎた印象で、1400mへの距離延長はプラスとなりそうです。1400mはこれまで2勝、2着1回と連対率は100%。東京コースも2勝、2着1回で連対率は100%となっており、高速馬場もプラスと考えると今回はベストに近い条件が揃っています。
タイセイビジョン(牡4、西村真幸厩舎)
今年初戦の京都金杯では4着だったタイセイビジョン。ここ1年勝ち星から遠ざかっていますが、2019年の朝日杯FSで2着、2020年のNHKマイルCで4着ともともと能力はトップクラス。今回は京王杯2歳Sを勝った時以来の東京1400mが舞台となっており、同レースぶりの騎乗となるC.ルメール騎手とのコンビで巻き返しを狙います。古馬になってからは馬券圏内の実績がありませんが、得意舞台で叩き2戦目のここは好勝負が期待できそうです。
ミッキーブリランテ(牡5、矢作芳人厩舎)
前走の高松宮記念では10着に敗れたミッキーブリランテ。ただ、勝ち馬とは0.6秒差と大きくは負けておらず、2走前の阪急杯ではインディチャンプやダノンファンタジーを抑えて2着に入るなど、重賞級の能力を示しています。一時はスランプに陥っていましたが、近走は好内容の競馬を見せており、充実期を迎えている印象です。ベスト距離は1400m~1600mで、前走の1200mから1F延長となる点もプラス要素です。芝1400mでこのメンバーなら十分戦える地力は備えていると言って良いでしょう。