【京阪杯2016予想】3連単平均44万、今年も上位人気に一抹の不安あり

東京のジャパンカップ(G1)の裏では京都で京阪杯(G3)が開催。京阪杯は秋の京都競馬のフィナーレを飾るスプリント重賞で、来年の高松宮記念へ向けたスプリント路線の登竜門とも呼べるレースでもある。昨年も2着のビッグアーサーがここを優勝して賞金を加算し、高松宮記念優勝へと登りつめた。今年はどんな馬がスプリント路線で活躍するのか?出走馬を分析して予想を的中させたいところだ。

上位人気3頭には一抹の不安も・・・

ネロ
現在国内のスプリント路線で名をとどろかせ始めているネロ。夏の電撃戦を制して短距離界の主役にも名乗りをあげようと奮闘中。スピード能力の高さはメンバー随一だが、韋駄天S、アイビスSDで連続2着に入着しているように、1000mが得意な印象。最近は抑えも効くようになってきているので上位争いすると思うが、主戦騎手の内田騎手から短期免許で来日中のバルザローナ騎手へ乗り替わることも気がかりだ。

エイシンスパルタン
前走のスワンSでは見せ場十分の3着。先行勢の中では唯一粘り込んで残った馬だ。フィエロやサトノアラジンといった強豪を相手にした前走からメンバーレベルは落ちるし、距離も1400から1ハロン短い1200mになるのはプラス材料。しかし京都は得意も主戦場は1400mだ。春の春雷Sでは1200mで勝てたが、今回同型のネロもいるので展開面はしっかりと見極めたい。

クリスマス
2歳時は函館2歳S勝ち、阪神JF4着と活躍するも、長期休養で1000万条件からの立て直し。戻ってきてからは主戦場を1200mへ定めて順調に賞金を加算していき、1年かけてやっと重賞戦に戻ってきた。まだ13戦しか走っていない馬で疲労度は少なそうだが、約4ヶ月の休み明けは心配。久しぶりの重賞獲りに陣営も力が入っており、1年越しの執念となるかに注目したい。

他にも、オープン特別連勝中のラインスピリットや、前走オパールSでこのラインスピリットの2着だったセカンドテーブルなども上位争いの圏内。これからのスプリント戦線をどの馬が賑わすのかという意味で注目のメンバーが集っている。

3連単平均は44万4,028円。波乱の傾向が強い一戦

京阪杯は2006年に1800mから1200mに短縮されて、今年で11年目になる。

2009年以降は波乱の決着が多く、一昨年2014年には二桁人気が2頭絡んで3連単で202万、2013年は上位が全頭飛んで46万、2012年も二桁人気が2頭絡んで79万、2010年39万、2009年66万と荒れるレースが非常に目立つ。過去10年の3連単の平均配当は44万4,028円と高く、穴党にとっては狙い目の一戦と言える。

今年も一抹の不安がある上位人気。上位勢の一角が崩れた時の人気薄の台頭も十分に考えていきたい。今年は順当な結果となるのか?それとも波乱の傾向はまだまだ続くのか?注目したい。