【平安S予想2021】JRAの名物ダート重賞!アメリカンシードやマスターフェンサーなど出走予定馬を考察

今週はダートG3「平安ステークス」です。2013年に1800mから1900mへと距離が変更になり、現在JRAでは年間で唯一ダート1900mで行われている重賞となります。また、例年京都で行われるレースですが、今年は京都競馬場改修工事の影響で、中京での開催となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。

アメリカンシード(牡4、藤岡健一厩舎)

1.4倍の1番人気に推された前走のマーチSではまさかの14着敗退。雨の中でのレースに加えて落鉄、普段よりも後ろからの競馬となった点など敗因はいくつか考えられますが、力を出しての敗戦ではなく、このまま終わるとは思えません。今回は3走前の犬山特別で5馬身差圧勝した舞台ということで、適性は全く問題ないでしょう。2走前のアレキサンドライトSでは好時計を叩き出して快勝しており、重賞クラスの能力は既に証明済み。前々での競馬ができれば、自分の得意なかたちに持ち込めるでしょう。

マスターフェンサー(牡5、角田晃一厩舎)

地方交流重賞3勝のマスターフェンサー。2019年はアメリカでダートG1を3戦し、帰国後は2勝クラスから再スタートし、順調に勝ち星を重ねてきました。帰国後は地方・中央あわせて9戦して5勝、2着2回、4着が2回と安定した成績を残しており、前走のダイオライト記念では-16kgの馬体減が影響したこともあってか、勝ち馬からは1.4秒差も離される4着でした。中京の1900mは2019年に犬山特別で3馬身差の快勝を果たした舞台。勝利経験がある舞台故に、しっかり態勢を整えて臨みたいところでしょう。

オーヴェルニュ(牡5、西村真幸厩舎)

今年の東海ステークス勝ち馬オーヴェルニュ。前走のフェブラリーSでは13着に大敗しましたが、マイルの速い流れを追走するのは厳しかった印象で、-16kgという長距離輸送による大幅馬体減も大きく影響した可能性が高そうです。実績のある中距離戦に戻り、輸送距離の短い中京が舞台なら見直せるでしょう。初コンビを組む福永祐一騎手とともに、重賞2勝目を狙います。