ベガやダンスパートナー、エアグルーヴなど、90年代のオークスを多くの名牝と共に盛り上げた名手・武豊。今年はトライアルレースのフローラSを快勝したクールキャットとのコンビで久々のVを狙う。
19日の追い切りで初コンタクト。美浦のウッドチップで古馬1勝クラスのレリスタットを2馬身ほど追走し、直線は抜群の手応えで馬体を並べて駆け抜ける好内容の追い切りを消化した。「もっとカリカリした馬なのかなと思っていました。乗って良かったです。」という武豊騎手のコメント通り、余力十分のしなやかな動きでスムーズに折り合い、操縦性の不安を感じさせなかった。あたりの柔らかい武豊騎手となら手が合う可能性は高そうだ。
また、フローラS組はデータ的にも好成績。2016年チェッキーノ、2017年モズカッチャン、2020年ウインマリリンがいずれも本番で2着に激走しており、近年は本番へ直結しやすいトライアルレースとしても注目されている。
前走のフローラSの快勝ぶりからも東京コースの適性は問題なし。跳びが大きく直線ではあまり切れないが、長く良い脚を使ってくれる。直線の長いコースでの追い比べは大歓迎と言って良い。
血統は父ロベルト系で、母父ダンスインザダーク。昨年の勝ち馬ウインマリリンも同じスクリーンヒーロー産駒だが、血統的には今年のクールキャットの方が高い適性が見込めそうな血統だ。
条件的にはベストに近い条件と言って良い。強くマークされることもないここは好勝負が期待できそうだ。