いよいよ春のG1戦線も安田記念と宝塚記念の残り2戦となりました。今週は春のマイル王者決定戦「安田記念」が開催です。マイラーだけでなく、様々な距離に適性のある馬が集まる同レース。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
グランアレグリア(牝5、藤沢和雄厩舎)
昨年の安田記念の覇者で、芝マイル古馬G1完全制覇を果たした女傑グランアレグリアは、G1・6勝目を狙って参戦。前走のヴィクトリアマイルは4馬身差の圧勝で、平均遅めのペースを上手く折り合って進め、馬なりに近い手応えながら上がりはメンバー最速の32秒6。スピード一辺倒ではない勝ちっぷりで、ここでも上位の存在となります。2走前の大阪杯は馬場に切れ味を削がれましたが、今の東京ならしっかり持ち味を生かして好勝負に持ち込んでくれそうです。
サリオス(牡4、堀宣行厩舎)
昨年は皐月賞とダービーで2着に好走したサリオスは、春の2戦目は安田記念。前走の大阪杯は馬場に泣いた形で5着敗退。また、2000mは少々距離が長すぎた印象で、マイルの朝日杯FSを好時計を快勝し、同じ東京マイルのサウジアラビアRCも快勝しているように、本質的には切れが生かせるマイルがベストでしょう。引き続き松山弘平騎手とのコンビで復活Vを狙います。
インディチャンプ(牡6、音無秀孝厩舎)
2019年の安田記念の覇者で、春秋マイル王にも輝いたことあるトップマイラーのインディチャンプ。2019年はアーモンドアイやダノンプレミアムなどを破って安田記念とマイルチャンピオンシップを勝つ活躍を見せていましたが、昨年は新たなマイル女王となったグランアレグリアに完敗。再びマイル王としての輝きを見せる為には、今回の安田記念で無様なレースは出来ません。