中京の土曜メインは宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」です。2015年の勝ち馬ラブリーデイは宝塚記念を6番人気で優勝し、2014年は4着だったカレンミロティックが9番人気で2着に善戦するなど伏兵として活躍する馬も多く、伏兵馬を算出する上でも重要な一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ブラストワンピース(牡6、大竹正博厩舎)
2018年の有馬記念の覇者・ブラストワンピース。昨年は初戦のアメリカJCCを制して好スタートを決めましたが、その後はG1を4戦して着順を少しづつ落とす結果に。前走の有馬記念はレース中に心房細動を発症して競走を中止と、調子を崩しています。態勢を整え、約3年ぶりとなるG3戦で復活を狙います。実績上位は明白ですが、どこまで仕上がっているかがポイントとなりそうです。
サンレイポケット(牡6、高橋義忠厩舎)
前走の新潟大賞典を勝利し、悲願の重賞初制覇を果たしたサンレイポケット。昨年の新潟記念・3着、毎日王冠・3着と連続で重賞で馬券圏内に好走しているように、重賞馬となるのは時間の問題であったと感じます。前走は良馬場発表でも早朝の雨で時計の掛かる馬場となっており、タフな馬場は得意。今の中京にも合いそうです。鮫島克駿騎手へ乗り替わりとなったことも功を奏した可能性もあり、引き続き同騎手で臨める点も好材料です。
ヒンドゥタイムズ(牡5、斉藤崇史厩舎)
前走の大阪城Sを快勝し、再び重賞の舞台へ駒を進めてきたヒンドゥタイムズ。昨年は七夕賞・4着、チャレンジC・3着と2000mの重賞戦で活躍しており、この距離はベスト。また、キャリア13戦で一度も掲示板を外していないどころか、全て4着以内と安定感はメンバー1です。デビューから馬体も20kg増え、走るごとに地力は強化している印象。本格化気配のある注目の5歳馬です。