春の東京、5週連続GⅠ開催のラストを飾る伝統の古馬マイル王決定戦「第71回 安田記念(GⅠ)」が行われた。勝ったのは8番人気ダノンキングリー(川田騎手)で、悲願のGⅠ制覇となった。昨年のアーモンドアイ同様、ヴィクトリアマイルを馬なり圧勝で1番人気に推されたグランアレグリアだったが、結果も同じく2着となり、3着には3歳マイル王の4番人気シュネルマイスターが入った。ダノンキングリーは3歳時の皐月賞3着、日本ダービー2着、4歳になった大阪杯でも1番人気に推されたものの3着とGⅠタイトルに手が届いていなかったが、「東京コース」「マイル戦」さらには「休み明け」も功を奏し、絶対的女王を見事に下した。
なお中央競馬ではないが、残念なニュースをひとつ。ばんえい競馬でBGⅠ(平地競争でいうGⅠ)3勝を挙げ、3月に行われた最高峰の「ばんえい記念」を制したばかりのホクショウマサル(牡10歳)が、6月2日に死亡(死因等は不明)。昨年、地方競馬の連勝記録となる31連勝を記録し、一般メディアでも取り上げられるなど、人気馬であった。サラブレッドと違い、ばんえいの世界では働き盛り、脂の乗った年齢であった。合掌。
その他、先週一週間の主なニュース
- 英オークス
- 英国の第243回オークス(GⅠ)で、ディープインパクト産駒のスノーフォール(3番人気)が、2着に16馬身差の衝撃的な圧勝を演じた。この結果を受け、欧州ブックメーカー各社の「凱旋門賞(仏GⅠ)」前売りオッズでスノーフォールが1番人気となっている。
- 平沢健治騎手
- 主に障害レースで活躍する同騎手は5日、東京1RでJRA通算100勝を達成。
- スズカデヴィアス
- 6日の中京1Rで左第1指関節脱臼を発症し、競争を中止。「予後不良」となった。牡の10歳で18年新潟大賞典(GⅢ)など通算51戦7勝(障害5戦1勝)。合掌。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 3(3) | 2(1) | 5 | 20.8 |
一組連番 | 7(2) | 8(3) | 15 | 62.5 |
同番 | 1(1) | 0 | 1 | 4.2 |
合計 | 11 | 10 | - | - |
出現率(%) | 91.7 | 83.3 | - | - |
- | 東京 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2(2) | 2 | 8.3 |
一組連番 | 5(3) | 2 | 7 | 29.2 |
同番 | 4(1) | 3(1) | 7 | 29.2 |
合計 | 9 | 7 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 58.3 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は“同枠2頭”が入った回数
先週も東京・中京の2場開催。2日間計48レースで「一組連番」が計22レース、「ALL連番」が計7レース、「同番」が計8レースという内訳。「ALL連番」が土曜、「同番」が日曜にそれぞれ固め打ち出現。特に「同番」は全8回中7回を日曜に記録し、配当も約295万という超高額を筆頭に好配当を連発。さながら春の「同番」祭りとなった。また、全3組とも同枠を多数記録し、10万超配当も多く出たので、推奨傾向的にも堅調であった。全体的な場別出現率でも、前週の低調からすぐに復活し「58.3%~91.7%」となった。
「一組連番」は、日曜中京での「極少2回」以外は通常出現。土曜は2場ともに過半数を占め、東京では推奨末(5番)人気との「同枠・一組連番」から3連複6.2万、3連単49万とこの日の最高配当を記録。中京では出現8回の内4回が10万超、「同枠・一組連番」も3回と狙いやすさも重なり、「一組連番」狙いの方には土曜中京が最も好結果に繋がったのではなかろうか。日曜も東京では半数近い5回の出現で、その内「同枠・一組連番」が3回。いずれも推奨人気とのもので、配当も4万から10万と好調であった。これまで同様軸馬は推奨の5番人気内から選び、「同枠・一組連番」が効率的な法則馬券的中の手法と言える結果となった。
「ALL連番」は前週日曜の不発から即復活。土曜は東京で3回、中京でも2回と計5回出現し、30万を筆頭にすべて万馬券。東京での全3回を含め5回中4回を同枠2頭絡みで占めた。日曜も東京では不発となったが、中京では2回出現しともに同枠2頭絡み。2日間全7回中6回が同枠2頭絡みで、その同枠にあたる軸馬はすべて推奨人気内。それもオール3番人気内という上位人気との同枠という狙い易さ、かつ高配当となった先週「ALL連番」狙いで挑んだ方には、かなりの少額投資で的中できたのでは。
好調続く「同番」は前述通り、まさに春の「同番」祭りの大爆発。呼び水となったのは、土曜唯一の東京第1Rか。1番人気との「同番」かつ1番人気3着、さらに1番人気との「同枠絡み」という傾向3要素すべて揃ってのもので配当6.7万となり、迎えた翌日曜。東京で4回、中京で3回と爆発出現。まず東京での1つ目となった第3Rで推奨末(5番)人気が勝利し、「同番」が2着に入り配当は3連複60万、3連単249万。東京での残り3回もすべて推奨人気との「同番」から、10万超1回を含めALL万馬券となった。また3回出現の中京でも「同番」の軸馬は、すべて推奨人気。1番人気3着や同枠絡みも相まっての決着となっていたので、引き続き好調な「同番」狙いは続けることを強く推奨したい。
「万馬券の宝庫・最終R」は、4回すべて法則決着。4回とも推奨人気かつ同枠絡みの法則決着で、東京は土曜「ALL連番」日曜「同番」、中京は土曜「一組連番」日曜「同番」。配当も土曜中京と日曜東京で10万超の高額となり、「同番」同様最終R法則祭りとなった。前週記した「法則からも必ず出る」がすぐに形となって実現した。もちろん不調な週もあるが、最終Rは一発逆転のチャンスと挑み続けてほしい。