阪神ジュベナイルフィリーズ前日、土曜日の阪神競馬場は来年の大舞台へ向けて中距離馬が集うチャレンジCが発走となります。今年で第67回目と歴は長く、距離は第3回から第62回までの60年間は阪神2000mで行われてきました。しかし2012年から距離が短縮され1800mに変更。今年も1800mで行われますが、来年の2017年からは中距離競走体系の整備に伴い、またもとの2000mに戻る予定となっております。60年の歴史を打ち切ってまで改変に踏み切ったわりには短かったですね。
1800mで開催された4年間は傾向を見るには少々足りない感じがしますので、2000mで開催されていた期間を含む過去10年のデータと照らし合わせながら考察していきたいと思います。
前走不利で10着のディサイファ、巻き返しに期待
1番人気の成績は過去4年が【2-0-0-2】で、過去10年だと【6-1-1-2】。勝率だけ見れば過去4年が50%で過去10年が60%と比較的堅実な決着が多い傾向にあると言えます。しかし、1800mになってからはこれまで絡むことがなかった二桁人気の馬が2度3着に入着しており、1800mになってからはやや荒れ気味。人気薄の激走も視野に入れて予想してきたいと思います。
まず、今年のチャレンジCの1番人気の最有力候補ですが、重賞4勝のディサイファが濃厚です。前走は京都のマイルチャンピオンシップで10着に敗れましたが、これは直線での不利があってのもので度外視してよいでしょう。不利がなければ馬券圏内は見えていたというくらい直線までは良い競馬をしておりましたし、中2週で出走できるなら状態も落ちてはなさそうです。距離も合う今回は巻き返しに期待です。
注目の穴馬は逃げれる牝馬、クロコスミア!
穴で注目しているのは牝馬のクロコスミアです。牝馬は過去4年で【1-0-1-6】、過去10年では【1-1-2-13】。勝率は低めですが、3着内は十分圏内のデータです。ある程度前でも競馬のできる差し馬という印象でしたが、近2戦は岩田騎手とのコンビで逃げる競馬で勝負しております。2走前のローズSではシンハライトのハナ差の2着に残っており波乱を演出しました。
逃げ馬は過去4年では馬券に絡んでおりませんが、過去10年では【1-1-0-8】。チャレンジCでは岩田騎手はシルクドリーマーに騎乗予定となっているためクロコスミアの鞍上は現在未定です。今回逃げの手を打つかどうかは不明ですが前で競馬ができるなら注意しておきたい1頭です。
少ないデータにハンデ戦ということで予想は困難を極めますが、こういう難しいレースこそ旨味がありますのでバシッと当てたいところです。